見どころ!→いつもと別人の様な父の姿を見よ!
監督-ピエール・モレル 2008年 93分
出演-リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、他
元CIAの工作員のブライアンは一線を退き、妻とも離婚し、細々と生活している。
たまに17歳の娘のキムと会える時間を何よりの楽しみにしている。
ある日、キムがパリに女友達二人だけで旅行に行きたいと言い出す。
危ないからと最初は猛反対していたブライアンだが、娘の懇願と元妻の説得により、定期的にブライアンに電話をすることを条件になくなくOKを出す。
キムの旅を見送ってから、連絡がないことを心配していたブライアン。
滞在先についたキムは、友達のアマンダと一緒にはしゃいでいる最中だった。
実は、滞在先にいるはずだったアマンダの親戚の大人はおらず、アマンダがキムと二人だけで旅行をエンジョイするために、ブライアンたちに嘘をついていた。
そこにブライアンからの数度目の着信がキムの携帯にかかる。
ブライアンに謝るキム、しかし無事についていることを報告していた最中にそれは起きた。
さっきキムたちに空港で声を掛けた男たちが家に侵入し、向かいの部屋でアマンダが無理やり連れて行かれるのをキムは目撃する。
それを聞いたブライアンは、キムに電話で指示を出す。
「これからお前はその連中に捕まる。その男たちの特徴を何でもいいから教えてくれ。」
キムは犯人の特徴を叫んだ直後、男たちに捕まった。
電話口に出た男にブライアンは告げる。
「俺には特殊な能力がある、娘たちを解放しないなら、必ず見つけ出して殺す。」
男の声で「グッドラック」と言われ、切れる電話。
そこからブライアンの孤独な戦いが始まる。
すぐに準備をし、パリに向かうブライアン。
はたして娘たちの運命は?犯人の正体とは?・・・
これはとても見やすく、アクションものでもかなり面白いほうだと思います。
長々と説明してしまいましたが、冷静に指示を出す電話越しのブライアンがかなり格好良い。
普段は、元妻にも邪険に扱われていて、それに対して激しく言い返すわけでもなく、言ってみればちょっと弱くさえ見えるお父さん。
それが、緊急事態でイメージがガラッと変わる。
元妻も、ブライアンに対する見方が変わる。
元妻のブライアンに対するしゃべり方や接し方が見ていて腹立たしいので、その分ブライアンが活躍するとスカッとします。
リーアムニーソンが主人公なのですが、普通のヒーローものの主人公より深みがあって良いです。
知的な感じもしますし。
セガールのアクションも悪くないのですが、96時間は最初にごく普通の一般人としての生活をきちんとみせているので、それが効いていて独特の味になっています。
アクションシーンも満載なのですが、多すぎたせいか最後のの船のシーンなどちょっとだけ集中力が切れてしまいました。
続編の96時間リベンジというのも出ていてまだ見ていないのですが、恐らくこっちの方が絶対に面白いのではないかと思っています。
続編は、元妻とキムと三人でトルコ旅行に行った先で、この作品でやっつけた悪人たちが仕返しをしてくるという話なので、ちょっと無理があるんじゃないかと・・・。
機会があったら見てみます。
これはアクションとしてとても楽しめる作品です。
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