英題:Tenet
監督-クリストファー・ノーラン 2020年 151分
脚本-クリストファー・ノーラン
出演-ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デヴィッキ、ケネス・ブラナー、ヒメーシュ・パテル、アーロン・テイラー・ジョンソン、他
映画「テネット」のあらすじ
CIA工作員の主人公は、仲間の潜入捜査官を救うため、テロが起きているオペラハウスに潜入し、仲間を助けることに成功するが、逆に自分が捕まってしまう。
拷問を受け、自殺を試みるも、目が覚めるとある組織に匿われていた。
その組織は、第三次世界大戦を阻止するために作られた組織で、主人公は世界の破滅をもくろむ敵が使っている、時間を逆行する弾丸を見せられる。
組織に協力することにした主人公は、その弾丸の製造元を突き止めるが、黒幕は、時間を操るロシア人の武器商人だと判明する。
世界の滅亡をもくろむその謎の武器商人と闘うため、主人公は組織の仲間と次々と作戦を決行していくが・・・。
“見て損はない”理由と考察、その感想
クリストファー・ノーランの映像魔術
CIAの工作員の男が、時間の逆行を操り、世界を滅亡させようとしている男を追っていくSFアクションドラマ。
序盤から緊迫感ある、重厚な映像で惹きこまれたものの、それから一時間くらいは、ただ悪者を追跡していく普通のスパイもので、目の前のことをただ追っているだけで大きな目的が分からず、飽きてしまったが、主人公が作戦に失敗し、捕まった辺りから時間の逆行の謎が徐々に明かされ、物語が急加速していき、再び惹きこまれた。
最後の大戦のシーンでは、何が起こっているのか、訳が分からんと思いながらも、今すごいモノを見ているんじゃないかという気分にさせられた。
ただお金がかかっているだけじゃなく、見たことがない映像であり、それに説得力を与えるようなリアルな雰囲気で作られていて、訳が分からないながらも、少なからずハラハラさせられてしまった。
序盤からそうだが、クリストファー・ノーラン独特のきれいな映像、迫力があるが重厚な映像、緊迫感を煽り立てていく独特のBGMなど、見ているものを引き付ける演出の仕方はすごいと思った。
本当にこんな世界がありそう、いや、ある、と思わしてくれる。
この作品の、時間の逆行というテーマなど、よくこんなことを考え付くなと思う。
いや、考え付くのは出来るかも知れないが、実際にこれで映画を作れてしまうという所が、色んな意味ですごい、それは良い意味でも悪い意味でも。
もしクリストファー・ノーランでない監督が、時間を逆行させるというテーマで作品を作りたい、と言っても、説明している段階で門前払いだと思う。
説明している側も訳が分からなくなってきて、説明しきれない。
クリストファー・ノーランなら、なんかやれそうだ、と思わしたんだろう。
実際、映像にそれなりに説得力があり、何も考えなければ楽しめる作品にはなっている。
とはいえ、何も考えない、というのは難しく、多少考えるからこそドラマがより理解できるという構造になっているので、どこまでちょうどよく考えれば良いのかは分からない。
何も考えなければ、それはそれで薄い楽しかった、という感想になるので、決して良いとは限らない。
かといって、考え出すとどつぼにはまる。
それでも、最後に相棒のニールが、自分を犠牲にして主人公を助けた所など、時間の逆行というぶっとんだSF要素があるにも関わらず、人間ドラマとして粋さも感じさせられた。
何も起こっていないことが重要で、何も起きないために命がけで全力で行動する、という終盤の主人公が言っていたメッセージも格好良い。
ドラマ自体は独自のルールに隠れてしまっていて、感じづらい
人間ドラマはないわけではないが、少しわかりづらく、ルールをあまり理解しないで見ていると、人間味を感じづらいかもしれない。
ドラマがないわけではないが、難しい構造にドラマが埋もれてしまっている。
主人公はいつしか、理解力がある意味で恐ろしく良いのか、余り疑問も感じずにとにかく前に進んでいっている感じがして、見ている側と途中から温度差が出来てしまっている。
むしろ、どういうことだ、訳が分からない、とことあるごとにニールに聞いたり、頭を抱えたりする部分があっても良かったと思う。
あまりそんな描写が多すぎると、ダサいヒーローになってしまうので、格好良いノーラン作品ではなくなってしまうが。
最後のシーンのニールの粋な部分は、ニールが主人公を救ったという事だけでなく、ニールがキャットの息子である事が分からないと、そこまで感じづらい。
キャットが母である、ということを見ている人に教えれば、ニールが10年くらいわざわざ遡ってきたこと、しかも死ぬために来たこと(死ぬことは知らなかったかもしれないが)などが芋づる式に瞬時に理解できるので、より感動が押し寄せてきたはずだと思う。
さらにその後主人公がキャットの命を救った描写も、主人公はニールにしたら母の命の恩人であった、ということも後からプラスアルファで良く感じられるはずだ。
ニールがただの作戦の一員などではなく、人間的なドラマとしては、完全に主人公とニールの絆の物語が主軸なので、もう少しニールの正体が分かる描写があっても良かったと思う。
幼いニールの描写もほぼないし、後で謎解きする楽しさを残した、といえば都合が良いが、そこは人間ドラマがあっての壮大なSFであって欲しいので、物理的なSF現象だけでなく、人間関係に関してももう少し説明は必要だったと思う。
母からのプレゼントか何かで、赤いストラップを幼いニールに持たせておいても良かったと思う。
逆行から生まれるサスペンスの構築も大変だとは思うが、この作品はどちらかというと人間の描写よりもそっちに引っ張られている気がするので、もったいないと思ってしまう。
時間の逆行という概念は是か非か
見終わった時は、それなりに楽しめたと思ったが、頭に残ったもやもやを解きほぐしていくと、少しづつ崩壊していく。
この作品は難解だと言われているが、難解な部分だけでなく、成立していないことが多く、考えれば考えるほどもやもやしてくる。
なので、見ているその時は面白い気になっていたものの、思い返してみるとあれはなんだったんだ、と不信感が湧いてきて、後々自分の中でこの作品が薄い存在になっていきそうである。
インターステラーは、時間が人によって遅れるのは、相対性理論に基づいているし、終盤で時間を超越して娘に働きかけるのも、そういうこともあるかもしれない、と思えたから良いが、テネットはベースに基づいている逆行という考え方がすぐ矛盾してしまうので、作品全体に対してなんだったんだ、と思ってしまう。
逆行という考え方を導入し、それを映像化することに成功したことは大きなチャレンジだし、斬新であると言えるが、もうネタがないから無理やりやった、という気もしないでもない。
難しいから誰もやらなかった、のではなく、実際に出来ないから誰もやらなかった訳で、ついにクリストファー・ノーランがやった、という祝福したい感じは特にない。
こんな中途半端に世に出してしまうくらいなら、もっと練ってから何とかできなかったのか、とも思う。
そこまで説明的でなく、重厚に淡々と進んでいく感じはノーランの作品の味であることに間違いないが、この作品に関しては、分かっているけど説明しないのではなく、説明できないから説明しない、という理由がかなり大きく、ノーランだから説明しない、という作風に隠れて逃げている気もする。
時間が逆行して、その時間にいる人間をただ見ることが出来て、触ることも何も影響することも出来ない、まるでホログラムを見ているような感じならまだ分かるが、自分そのものも逆行し、その逆行している世界に自らが影響を及ぼすことが出来るのがもう全く分からない。
自分自身も逆行した時点で、多かれ少なかれ、過去を変えてしまう訳で、過去を変えてしまえば、未来が変わり、その時点で矛盾が生じてしまう。
人の意思があったり、無視されたり、ごちゃごちゃである
逆行時間では、自分の意思通り動ける時と、あらかじめ決まっていて意志と関係なく体が不自然に動いてしまう時があり、それがごっちゃになっているのもおかしい。
例えば、最初の順行と逆行の主人公同士の闘いも、一見各々それぞれの意思で闘っているように見えるが、突然不自然な動きをする時があり、その意思に反した動きがあり得ない。
逆行の主人公は、途中で、これは最初に自分が見た光景だと分かってしまった時点で、違う動きが出来る、というか全く同じ動きなど不可能なのに、体が勝手になぞってしまっている訳で、じゃあその時には、自分の意思に反して、なんで体が勝手に動くんだ、と思っているのか?
じゃあ体が勝手に動くからと思って、あえてへらへらして脱力してやろうと思っても、体は勝手に動いて完全再現されるのか?
もしされるとしたら、そこに自分の意思は入らないという事になってしまう。
しかし、逆行の自分にも自分の意思で動けている、動ける余地は大いにある訳で、自分の意思と無関係に体が動く時と、自分の意思で体を動かしている時がごちゃまぜになって格闘し、それが結果的に全く同じ動きになったということか?
逆行中に順行中の敵の顔を殴った時、殴られ、衝撃が加わり、痛みが走るというプロセスが逆になる訳だから、敵にしてみたら、殴られる前からずっと痛かった、それが顔に手を押し当てられて衝撃が走り、手を引いたらもう痛みはなくなっている、ということになる。
じゃあ、いつから痛かったのか?
順行の主人公は、逆行の主人公と会う前から、格闘した後の体のだるさや、痛みを感じていて、それが格闘をしていくうちに治ってスッキリしていかなければならない。
主人公は工作員で体が丈夫で、あのくらいの格闘はお茶の子さいさいだといっても、あんな取っ組み合いをしている訳だから、結構疲れるはずだ。
そんな描写は特になかった。
逆行した主人公が、体に覚えのない傷が急に出来ている描写はあったが。
その傷が出来てきたことを怪しんで、オスロの空港に行くことを取りやめたとしたら、その傷はなくなるのか?
それとも、無理やり行く流れになり、うまいこと傷の場所に刃物が刺さり、傷が治るということに強制されてしまうのか?
一体何が自分の意思は働いて、自分の意思が効かないのか、その線引きが全然わからない。
無知であることが武器だ、とプリヤは言っていたが、無知であれば自然とその動きが出来る、とも限らない。
主人公は逆行の世界に一人車を運転して街に繰り出すが、その主人公の行動も、あらかじめ決められた動きをしなければならなかったわけだろう。
それは、この映画を見ている観客という観測者が本来は存在していない、と考えなければいけないのか?
ニールも、自分がカギを開けて、撃たれることになる訳で、それが起きることを知らなかったとしても、主人公が見た光景と同じように頭を撃たれるという行動をタイミング良く出来るのが謎である。
ニール側からの目線は描かれていないが。
誰かが見たこと、もう未来で起きていることなどに、細かい動きも含めた完全な再現性があることが非常に違和感がある。
そこに都合よく自分の意思が無視されてしまうときもあるので、もやもやする。
回転ドアを一度使ったら、過去に無限に人が増えていくんじゃないか?
順行の世界で、自分とAさんが部屋に入ってイスに座り、目の前の台に自分が持ってきた卵を置き、自分は逆行し、過去の自分とAさんの目の前で卵を割り、また順行に戻るとする。
床に散らばった卵は、イスに座っていた順行の自分とAさんにしてみれば以前から散乱していて、逆行の自分が出てきて手をかざし、その卵が手の中に戻り、卵を復元することになる。
順行に戻ると、元々いる、イスに座っていた自分とAさん、そこに現れた逆行した自分がいて、それを見ている戻った自分も含めると瞬間的には4人がその場に存在し、床には散乱した卵がある。
逆行した自分が散乱した卵を修復してまた扉に入っていくのを見届け、今度は元々いた順行の自分が扉に消えていく。
するとさらに逆行してきた自分が卵を割り、また順行に戻ると、順行から帰ってきた自分は2人に増えていて、その瞬間その場にいるのは5人になっている。
そうしてさらに元いた自分が扉に入り、と繰り返していくと、過去の時間に自分が無限に増えていくことになるが、これはどうなっていくのか?
今いる時間から未来にかけて人が増えなければ大丈夫という事か?
その過去の時間軸の無限の人同士がやがて必ず触れ合い、爆発してしまう、しかも他にも逆行している人間がいたら、もっと速いスピードで過去の時間軸に人が溢れて必ず爆発が起こってしまうと思う。
でも重要なのは現在から未来に欠けた時間軸で、まあ、細かいことは気にしないでくれってことか?
逆行しているものを見た順行の人の記憶はどうなっているのか
自分が増えていくことは置いておいて、疑問なのは、ただ座っているだけのAさんに話を聞いてみると、記憶はどうなっているんだろう?
割れていない卵が存在していたことを知っているのに、順行のAさんの記憶は最初から割れていたことに書き換えられるのか、それとも最初から割れていた記憶と、割れていなかった元の記憶も両方あるのか?
ちなみに、最初から割れていたとしたら、一体いつから割れていたのか?
逆行で割った卵は、誰も触らず放っておけばカピカピになり、何か月か逆行したらなくなってしまう。
順行では、何もない床にちょっとづつ染みが出来てきて、やがて卵の黄身や白身になり、殻もくっつき始め、何か月かたって割れた卵になる、という奇妙な現象が起きていて、再生され途中の割れた卵を誰かが片づけてしまうことは出来るのか?
もし出来るとしたら、再生する卵は片づけた分未完成の変な卵になってしまう訳で、卵を復元すること自体出来なくなってしまうが。
というか、卵は自分が触れた時点で逆行するという事なら、逆行したものが触れたもの、なんらかの影響を及ぼしたものはみんな逆行になってしまう。
すると、逆行した人が順行空間に入った瞬間、逆行した人の体が順行の空気に触れている訳だから、瞬間的に爆発的な連鎖反応を起こして、順行の宇宙全て逆行空間にひっくり返ってしまうのではないかと思う。
まあ、それも置いておいて、その割れた卵をAさんだけでなく、自分も見ているはずで、一番最初の記憶が、部屋に入った時の割れた卵の記憶になる。
作中では、主人公が逆行の主人公と戦った時は、部屋に入った時点ですでに壁に弾痕があったから、それは最初からあった、という記憶に書き換えられたんだろう。
セイターが逆走して来た時も、それを見ている者の記憶は書き換えられている。
しかし、自分が卵を用意した記憶がある場合、自分もAさんもその記憶に、卵が最初から割れていた記憶がプラスされ、両方存在しているのか、どっちか消えてしまうのか?
自分が未来にやることが分かっている、完全にやると決めていた時のみ、両方の記憶が存在する、ということなのか?
主人公は、最初の回転扉にいた時点では、あの中に入るという意志は少しもなかった。
だから、記憶が書き換わり、一つしかないのか?
では、1ヶ月後に回転扉に入って卵を割る、と決めておいて、今試しに部屋の中を覗いたら卵はもう割れているのか?
でも、急にやりたくなくなり、その気持ちで部屋を覗いたら割れた卵はなかったり、3日後にやっぱりやりたくなって部屋を覗いたら割れた卵があったり、人間の意思でいくらでも記憶がコロコロ変わってしまうことになる。
ニールが言っていた、起こったことは起こったことだ、ということを踏まえれば、割れた卵を見てしまった時点で自分が回転扉に入って卵を割ることが確定した訳で、その段階で、自分で命を絶ったらどうなる?
観測者が自殺したんだから、もうそれについて考える必要はないということか?
自殺できず、無理やりにでも扉に入る、という選択肢を取らざるを得ないことになるのか?
それこそ、まるでファイナルデスティネーションのような感じで強制されてしまうのか?
自分の意思次第で、記憶自体も変わってくる、としたら、その意思決定とは、いったいどれくらいの強さの意思で確定されるのか?
うーん、分からない。
そこはすごくグレーなまま放置されている気がする。
まあ、それも考えるな、ということか・・・。
面白い発想だが、引っかかる
逆行の世界では、全てが逆になるから、酸素マスクをする、ということだが、その発想は面白いが、なぜ車は運転できたのか分からない。
もしかしたら主人公が触れたから、車の物質が順行から逆行に変わったからなのか、と思ったが、それなら主人公の周りの人間がそんな単純な法則なら教えてくれるはずであるとは思う。
逆行した自分と接触したら対消滅して消えてなくなるということだが、自分と接触しなくても、恐らく逆行した世界に触れた瞬間に消えてなくなってしまうだろうと思う。
もし消滅しなくても、時間も力の伝わり方も逆なんだから、真っ暗で何も見えない、ということでもいいと思う。
でもそれじゃあ映画にならないか。
逆行の世界で起こしたことは、順行の世界では昔からあった、じゃあいつから?となるが、それは量子論的な考え方で、気付いた時点からあった、観測者が気付いた時点で存在している、ということなのかもしれないが、壁に弾痕があったとして、その前を全く誰も通らない訳はないし、過去の時点で誰か通ってしまい、通ったらそれに気づかない人はいないはずなので、昔から弾痕があることを知っている人がたくさん出てしまう訳で、じゃあやっぱりずっと昔からあったのか、ということにもなってしまう。
その弾痕があることを昔から知っていた人を、こちら側が確認しなければ、その人達自体存在していないことになるということか?
クリストファー・ノーランは、細かいことは置いておいて、と言っているようだが、もろもろの疑問は、決して細かくなく、でっかいものなので、気にする人間を小さい人間みたいに言うのは違うと思う。
大変かもしれないが、疑問を、全て論破できるくらいの細かいルール作りはして欲しかったと思う。
たとえそのルールが実際の物理法則と違っていても。
ルールはあるが、ざっくりだけ決まっていて、後はどっちつかずで決まっていないので、このざっくりさが、今までのノーランの作品の緻密さとは違っていて、少し残念ではある。
ポイントを押さえているざっくりではなく、面倒くさくなったようなざっくり。
きっと、小さい子は、この作品を見て、素直に面白いと言い切れるかもしれない。
しかし、そうでない人が、次から次に湧いてくる疑問をあえて隠して、全面的に、面白かった、と言うのは、まるで最初から相手にしていないみたいで、作った人に対して失礼だと思うので、そこは手放しで良いとは言いたくない。
最初の方でも述べたように、物理的なルールだけでなく、そのルール自体がフィーチャーされ、ドラマを分かりづらくしているので、もったいないと思う。
しかし、これはなんだ、どうなっているんだ、おかしいんじゃないか、と考えるのも含めて、コストパフォーマンスの良い映画であるとはいえる。
2時間半という上映時間よりも、はるかに長い時間考えてしまったし、物理的な世界観に興味がある人は、良い暇つぶしにはなると思う。
一度考えだしたら訳の分からなさが加速してしまうが、全体の雰囲気やなんとなく伝えたいポジティブなメッセージなどは悪くないし、見て損はない。
ノーランは、次回作は一体何を作るんだろうと思う。
次回作はこれを踏まえ、突っ込みどころをほとんど論破してしまうような、スキのないSF大作を作って欲しい。
SFでなくてもいいが。
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