見どころ!→前半の前衛的、感覚的な映像美を見よ!
監督-アレハンドロ・ポドロフスキー 1971年 123分
出演-アレハンドロ・ポドロフスキー、マーラ・ロレンツィオ、ロバート・ジョン、他
ガンマンが小さい息子と旅をしている。
次々と砂漠にいる名うてのガンマンたちと戦い勝利するが、自分は何のために戦っていたのかと苦悩する。
そこから年月が流れ目覚めてからは、弱い人々のために生きていく。
しかし、自分が守ろうとした人々すら無残に殺されてしまう。
エルトポは、自分の体に油をかけ、焼身自殺をしてしまう。
前半と後半で、テイストが変わります。
前半はとても芸術的で、感覚的な映像の数々が、見ていて不思議な感じになる。
なんかみてしまう、これは前衛的な感じとでもいうのだろうか?
話しも、4人の強いガンマンとの対決も興味深い。
4人目の強いガンマンに至っては、まともに戦っても絶対勝てないような達人なのですが、「自分は命なんていらないんだ、ほら見てごらん」と言ってあっさり自殺してしまう。
そして、強いとは、生きるとはなんだ?とエルトポが苦悩し始める。
しかし、そこから後半に入ってからはなんかいまいちだった。
メッセージ性が入りすぎているし、その割にそれがあまり伝わってこない。
急に説教臭くなる感じがする。
演技も、後半は心理描写をかなりしっかり演じなければいけないところを、ポドロフスキーはなんか適当にやっている感じがする。
全体としては、映画とは呼べないクオリティーの低い映画になってしまっている思う。
これをジョンレノンやアンディーウォーホール、寺山修司も見て、絶賛されたらしい。
宗教色が感じられるし、なんか言いたいことも分かるけど、下手くそな映画だと思います。
前半の独特の映像美だけで全編つくってもらいたかった。
伝説的なカルトムービーと言われているけど、大したことないんじゃないか?
時代がそういう時代だったから、よしとされたのかもしれない。
発想は良いのかもしれないが、それ止まりだと思う。
カルトってこういうことなのか?
もっとうまく描けたんじゃないかと思う。
ポドロフスキー本人がインタビューで「この映画のおかげでたくさんの女性と寝たよ。わははは」と言っていました・・・。
何を言ってるんだ!
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