この子の七つのお祝いに

①今すぐ見るべき!☆5

見どころ!→狂った白塗りの岸田今日子!

監督-増村保造 1982年 111分

出演-岩下志麻、岸田今日子、根津甚八、他

ある殺人事件を刑事が追っているうちに、バーのママが犯人かもしれないことに突き当たる。

しかしその刑事も何者かに殺されてしまう。

それを引き継いで捜査し始めた刑事もやはりそのママにたどりつく。

やがて語られる驚愕の真相、その女の正体とは・・・。

バーのママを岩下志麻、殺された刑事を杉浦直樹、後輩刑事を根津甚八、ママの母親を岸田今日子が演じている。

これはサスペンスであるが、そこらへんのホラーよりよっぽど怖い作品。

最後の最後で真相が語られるが、そこが怖い。

予想を裏切られる。

また、そのときの岸田今日子が怖すぎる。

いわゆるホラーのようにばっと襲ってくるものではなく、ぞわぞわと内からこみ上げてくる・・・。

これはちょっと頭に残ってしまう・・・。

要するに、話としては捨てられた娘(岩下志麻)が自分を捨てた父に復讐しようとする。

娘は小さいころから、岸田今日子扮する母親に「大人になったらお父さんに復讐するんだよ」と刷り込まれて生きてきた。

その計画を実行するために娘はバーをやるかたわら、父を探しながら、計画を邪魔する者は殺してきた。

ここまではまだある話だとは思う。

しかしここからが怖い。

まだ見てない人は、この先に結末書いちゃうので、見ないでください。

実は、その娘は母親の実の子ではない。

ある事情で岸田今日子と別れた父は、違う女性との間に子供をもうける。

その生まれた子を、岸田今日子扮する母親が勝手に盗んできたのだ。

自分の子供じゃないその子供に、復讐することをずっと刷り込ませてきた・・・自分が実の母じゃないことは言わずに。

狂っている!

実は父は岸田と結婚する前に、他の女性と結婚をしていた。

しかし戦争にかりだされた父は、中国を脱出するためにやむを得ず岸田今日子と偽装結婚をした。

日本に戻ってもやむを得ず岸田今日子と結婚生活をしていて、子供も生まれた。

しかしその子供は岸田が目を話した隙にねずみにかじられ死んでしまう。

岸田今日子はそこで自分を責め、気が狂ってしまう。

父はそのタイミングでちょうど元の妻と再会し、岸田と別れる。

しかし岸田は子供を盗み、自分の子として育て、刷り込みが始まる・・・。

狂っている演技が鬼気迫ってくる。

何かが宿っている・・・。

岸田今日子が豆腐に一本一本が針を刺していくところなんか怖いです。

本当にそういう人に見える・・・。

怖かったです・・・。

 

 

 

 

コメント