見どころ→化け物が階段を下りて来るシーン。
監督-清水崇 2003年 92分
脚本-清水崇
出演-奥菜恵、伊東美咲、他
感想
奥菜恵の演技が怖い
奥菜恵の演技が怖い。
奥菜恵が怖がっていると、こっちも「なんだ?」と緊張感を誘われる。
実際出て来るお化けよりも、奥菜恵の何か違和感を感じている怖がり方の方が怖いような気もする。
ホラー映画はサプライズ
怖いってなんだろう。
怖いホラー映画は本当に少ない。
幽霊などの外見で一見ぞくっとはするが、それ以上感じるものはあまりない。
顔が真っ白というのは、白すぎると逆に怖くないんじゃないか?
そう考えるとホラー映画ってほとんどがサプライズな気がする。
一瞬ドキッとはなるが。
それならいっそ、ずっと2時間サプライズの連続、というようなホラー映画を見てみたい。
幽霊に狙われる理由が欲しい
いざ自分の立場になってみると怖いんじゃないか?と考るが、もし、何も縁もゆかりもなく幽霊に理由なく襲われたとしたら、怖いというより腹が立つ。
なんか悪いことしたか?と。
何か人の命を奪ったとか悪いことをして、それを誤魔化している状態で、仕返しに幽霊がやってきたら怖いかもしれない。
人間ならまだしも、幽霊ならやめさせる手段がない。
そういう明確な理由がないと、怖さを感じないかもしれない。
この作品で幽霊に襲われる理由も、ただ近くにいた、という無差別なようなだから、もっと根深い理由が欲しい。
時系列が分かりづらい
話がオムニバスのようになっていて、全て同じ世界で起こっていることなのだが、時系列が非常に分かりづらかった。
あとでひも解いて「ああそういうことか」となる訳でもなく、実にもやもやする。
話しもちょっとづづ分かっていくが、理解しづらい。
内容的には深い話ではなく、酷い殺され方をした家族が、悪霊となって関係のない人を襲うという。
何か意味ありげな雰囲気が流れているが、終わってみたらあまり中身がなかった感じだ。
最後の終わり方も分かりづらいですが、決してどんでん返しという訳ではないので、気にする必要はない。
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