映画「スターウォーズEP1/ファントム・メナス(1999)」が“物足りない”理由と考察、その感想

④物足りない☆2

スターウォーズエピソード1/ファントム・メナス  英題:Star Wars Episode I The Phantom Menace

監督-ジョージ・ルーカス 1999年 133分

脚本-ジョージ・ルーカス

出演-リーアム・ニーソン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、他

映画「スターウォーズEP1」の簡単なあらすじ

銀河の国同士の紛争で緊張が高まり、通商連合が惑星ナブーへの武力侵攻を行う可能性があり、それを阻止するために、2人のジェダイの騎士、クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービがナブーに派遣される。

二人はナブーで出会った奴隷の少年、アナキン・スカイウォーカーにジェダイとしての多大な素質を見出し、アナキンを解放し、連れて行くことを決める。

三人はナブーのアミダラ女王と協力し、平和的な解決策を模索していくも、ライトセーバーを持った謎の暗殺者、ダース・モールに襲われるなどし、邪魔されてしまう。

いよいよ通商連合がナブーへの軍事侵攻を始める直前、ナブーのアミダラ女王は、グンガン族をはじめとするナブーにいる水棲の種族に協力を呼びかけ、ナブーは国民総出で通商連合と闘うことを決める。

何者かが裏で操る通商連合は、大量のドロイドでナブー侵攻を始め、その中にはダース・モールの姿もあった。

原題の意味

「star wars」=「星の戦争達」という意味になります。

「star(スター)」=「星の、星型の、花形の、優秀な、主要な」という意味の形容詞、「主演する・させる、星で飾る、星印を付ける」という意味の動詞、「星、星印、星型勲章、人気者、花形、スター、運勢」という意味の名詞です。

「war(ウォー)」=「戦争、交戦期間、軍事、戦術、闘争」という意味の名詞、「戦争する、戦う」という意味の動詞です。

「star wars」=「星の戦争達」という意味になります。

「episode 1」=「挿話1」という意味になります。

「episode(エペソウドゥ)」=「挿話、エピソード、一編、挿話的な出来事」という意味の名詞です。

「the phantom menace」=「その見せかけの脅威」という意味になります。

「the(ダ)」=「その、あの、例の」という意味の定冠詞(定まったものにつく)で、「それだけ、ますます」という意味の副詞です。

「phantom(フェンテム)」=「幽霊のような、幻影の、架空の、実在しない、見せかけの」という意味の形容詞、「幽霊、幻、錯覚、幻想、有名無実のもの・人、実体のないもの・人」という意味の名詞です。

「ファントム」という言葉はただ見せかけというよりも、幽霊的な、不気味なニュアンスがあります。

ちなみに、「オペラ座の怪人」=「The Phantom of the Opera」と表します。

「menace(メニス)」=「脅迫、脅威、やっかいな人」という意味の名詞、「脅迫する、脅かす」という意味の動詞です。

「the phantom menace」=「その見せかけの脅威」という意味になります。

「Star wars episode 1: The phantom menace」=「星の戦争:見せかけの脅威」という意味になります。

副題の、「見せかけの脅威」というタイトルが実に意味深ですね。

映画を最後まで見ればわかりますが、ナブー侵攻は本当の脅威ではなかった、ということを表しています。

じゃあその実体、本当の脅威は、通商連合の裏に潜む何かの存在、アナキンの内面に宿る何か、もしくはその両方を表している、と言えます。

ぜひ映画を見て確認してみて下さい。

“物足りない☆2”理由と考察、その感想

ダースベイダーの子供時代の話し

スターウォーズシリーズの一番最初の話し、ダースベイダーの子供の頃の話。

この話がのちの話しの原点となる。

あのダースベイダーも子供の頃はかわいい。

ジェダイのリーアム・ニーソンも格好良い。

しかしリーアム・ニーソンはいつも大体おんなじような役柄が多いような気がする。

超人役というか。

なんか見たくなる

これは映画館に見に行きました。

スケールの大きい世界観は見ていて楽しいです。

ふわふわしてパンフレットも買った。

見ているときは、深く考えずに楽しかった。

特にスターウォーズファンとかではないのに見に行った。

テレビでもやっていたらやはりなんか見てしまう。

スターウォーズシリーズは、ストーリーからアイテムや世界観まで、細部にわたるディテールに趣向が凝らされていて、マニアも多いようだ。

男は少なからず好きになってしまうかもしれない。

ディズニーランドでも、がたがた動くやつは楽しいからいつも行ったら乗る。

世界観にどっぷりと浸かる

「遠い昔、はるかかなたの銀河系で・・・」という始まりがなんともそそる。

話しは細部まで理解しようとすると、結構複雑で、自分は詳しくは分からない。

この作品は、とにかくその世界観にどっぷりつかってしまうのが良いと思う。

動物のような変な宇宙人たちや、見たこともない景色や、作りこまれた宇宙船や機械たち。

話しどうこうよりも、そこらへんを楽しむ映画だと思う。

遊園地のアトラクションに乗っているような感じと言うか。

ストーリーに求めるもの

原点の話しということだが、これが始まりか!というほど強烈な始まり感はない。

やはりCGなどの技術も発達してきて、ストーリーの掘り下げよりも、その世界観づくりに力を注いでいる感がある。

そういう意味では、旧三部作の方が人間臭くて好きだ。

ダースベイダーとスカイウォーカーの親子で敵対するどろどろしたところなんか。

きっと、もっと一つ一つの話を掘り下げて行くともっと面白くなるんだろう。 

描かなければならないことが莫大すぎるのか、非常に速いテンポで話が進んでいく。

一つ一つ深くしていくと、それこそ何十話になってしまうから出来ないのかもしれない。

前代未聞ですが、いっそのことそれでも良いような気もする。

アナキンの師匠のオビ=ワンと、その師匠のクワイ=ガン・ジンとの心の交流など、もっと描かれてもいいと思った。

アナキンが家族と接するところもしかり。

割とさらっと進んでいくのが、もったいないなあ、と。

そういう意味で、重厚な描写は少ない。

重厚さと、エンターテインメントの両立というのは難しいのかもしれない。

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