見どころ!→とにかく血がすごい!
監督-トム・シックス 2011年 91分
出演-ローレンス・R・ハーヴィー、アシュリン・イェニー、他
地下駐車場で働く中年男マーティンは、「ムカデ人間」の映画を見てから虜になり、いつか自分もムカデ人間を実際に作ってみたいと思っていた。
駐車場の事務所でムカデ人間のビデオを繰り返し見て、自分で作り方まで研究している。
そんな気持ちが高ぶり、ついにマーティンは行動を起こしてしまう。
駐車場に来た客に近づき、バールで殴り、気絶させてしまう。
来る客次々と襲いかかり、工場に運んでいくマーティン。
あるときは、映画のオーディションだと偽って女性をおびき出し、工場の中へ・・・。
そして、手術を始めるマーティン。
捕まった人たちが泣き叫び、わめいたりする中、ついにムカデ人間は完成する。
ムカデ人間を前に、マーティンは喜びに包まれる。
ムカデ人間にされた人々の運命は?
完成したその先にあるものとは?
ムカデ人間の続編です。
白黒の作品でした。
カラーだと、あまりにも描写がきつすぎるかららしいです。
主人公のマーティンは、とても気持ち悪い雰囲気が出ています。
マーティンは、言いたいこともちゃんと口に出して言えないような、弱く小心者の性格だと思います。
そして現実をちゃんと見ずに、現実逃避をいつもして生きているような・・・。
そんな人間が起こした事件なので、深みが感じられなかったです。
おかしい人間がおかしいことをした、というような感じで・・・。
もっとまじめで、しっかりと仕事もこなしていて、人間関係も円満で、何もかもうまくいっているような人間が起こしたことなら、もっと狂気じみていて良かったんじゃないかと思います。
しっかりした人間性なんだけど、ある部分がおかしい・・・しっかりと狂っている、という。
ムカデ人間にされる側も、独特の嫌がり方や抵抗などもしてほしかったなと思います。
これは、グロテスクなシーンを見せたかったのかな?とも思います。
それなら、カラーでぜひ見たかったなと。
この男は何をしてるんだともっと思いたかったです。
しかしそれでも、マーティンの性格がもともとああいった感じなので、突き抜けた狂気さは感じなかったかもしれません。
そういう意味では、前作の方が良かったですかね。
ムカデ人間にするという残酷さとマーティンのおかしさが、合わさってあまり膨らんでいってなく、全体的にとても単調に感じられました。
3も出ているようですが、どう描いていくんでしょうか?
ムカデ人間という響きで自分が想像していたものよりも、実際の映像が迫力に劣ってしまうという感じがやはりあるので、もったいないような感じもします。
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