映画「ムカデ人間2(2010)」が“つまらない”理由と考察、その感想

⑤つまらない☆1

ムカデ人間2 英題:The Human Centipede II (Full Sequence)

監督-トム・シックス 2011年 91分

脚本-トム・シックス

出演-ローレンス・R・ハーヴィー、アシュリン・イェニー、他

映画「ムカデ人間2」のあらすじ

地下駐車場で働く中年男マーティンは、「ムカデ人間」の映画を見てからその虜になり、いつか自分もムカデ人間を実際に作ってみたいと思っていた。

駐車場の事務所でムカデ人間のビデオを繰り返し見て、自分で作り方まで研究している。

そんな気持ちが高ぶり、ついにマーティンは行動を起こしてしまう。

駐車場に来た客に近づき、バールで殴り、気絶させてしまう。

来る客に次々と襲いかかり、工場に運んでいくマーティン。

あるときは、映画のオーディションだと偽って女性をおびき出し、工場へ。

そして、ついに手術を始めるマーティン。

捕まった人たちが泣き叫び、その場は地獄絵図と化すのだった。

“つまらない☆1”理由と考察、その感想

主人公はそのままのおかしいやつ

ムカデ人間の続編で、白黒の作品。

カラーだと、あまりにも描写がきつすぎるかららしい。

主人公のマーティンは、とても気持ち悪い雰囲気が出ている。

マーティンは、言いたいこともちゃんと口に出して言えないような、弱く小心者の性格である。

そして現実をちゃんと見ずに、現実逃避をいつもして生きているような。

そんな人間が起こした事件なので、深みが感じられなかった。

いや、殺人事件に深みもくそもないけども。

おかしい人間がおかしいことをした、というような感じでそのまま。

もっとまじめで、しっかりと仕事もこなしていて、人間関係も円満で、何もかもうまくいっているような人間が起こしたことなら、もっと狂気じみていて良かったんじゃないかと思う。

しっかりした人間性なんだけど、ある部分がおかしい、しっかりと狂っている、という。

ムカデ人間にされる側も、独特の嫌がり方や抵抗などもしてほしかった。

これは、グロテスクなシーンを見せたかったのかな?とも思う。

それなら、カラーでぜひ見たかったなと。

この男は何をしてるんだともっと思いたかった。

しかしそれでも、マーティンの性格がもともとああいった感じなので、突き抜けた狂気さは感じなかったかもしれない。

そういう意味では、まだ前作の方が良かった。

ムカデ人間にするという残酷さとマーティンのおかしさが合わさってあまり膨らんでいってなく、全体的にとても単調に感じられた。

3も出ているようですが、どう描いていくんだろう?

今のことろ3を見ようという気にはなれないが。

ムカデ人間という響きで自分が想像していたものよりも、実際の映像が迫力に劣ってしまうという感じがやはりあるから、もったいないような感じがする。

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