映画「フォー・ルームス(1995)」が“オススメ”の理由と考察、その感想

②オススメ☆4

フォー・ルームス 英題:Four Rooms

監督-アリソン・アンダース、アレクサンダー・ロックウェル、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ

1995年 98分

出演-ティム・ロス、マドンナ、アントニオ・バンデラス、クエンティン・タランティーノ、ブルース・ウィリス、他

映画「フォー・ルームス」の簡単なあらすじ

大晦日、ロサンゼルスのあるホテルを舞台に、夜勤のベルボーイと四つの部屋の客たちが織りなすオムニバスコメディ。

ベルボーイのテッドは、今日が勤務初日にもかかわらず、担当した四つの部屋のとんでもない客たちに翻弄されてしまう。

第1話「ROOM 321 お客様は魔女」

一見普通の格好をした女性客たちは、部屋の中である儀式を行っている。

その儀式に必要なものが揃っていないとわかった魔女たちは、ちょうど居合わせたベルボーイを捕まえ、協力させることに。

果たして、儀式に必要な液体とは?・・・

第2話「ROOM 404 間違えられた男」

ルームサービスを持って行ったテッドが部屋に入ると、ベッドには女性が縛られ、男が銃を持っている。

妻を男に寝取られたことで夫が激高し、夫が妻を問いただしている最中だった。

なぜかテッドはその妻を寝取った男と勘違いされ、夫に銃を突きつけられ脅されてしまう。

果たしてテッドは無事に部屋から逃げられるのか?・・・

第3話「ROOM 309 かわいい無法者」

マフィアと思われる家族に呼び出され、高額なチップと引き換えに、小さい子供二人のベビーシッターを頼まれるテッド。

しぶしぶ了承し、一人の夜勤勤務のため必要がある時だけフロントに電話するように子供に伝えるが、やんちゃな子供たちはことあるごとにテッドを呼びつける。

家族の父親に「12時までに子供を寝かすように」と脅されたテッドは、なんとかして子供たちを寝かしつけようとするが、子供たちの行動はエスカレートしていく。

そして、事態は最悪の方向に・・・。

第4話「ペントハウス ハリウッドから来た男」

色々な事件が起こり満身創痍のテッドは、辞めたいと上司に電話するが、ホテルのお得意さんであるハリウッド俳優の接客を懇願され、しぶしぶペントハウスへと向かう。

そこにはハリウッド俳優のチェスター・ラッシュが友人らと飲んでおり、危険な賭け事を行おうとしていた。

ライターが一回で着火しなかったら罰として包丁で指を落とす、という非常に危ない賭け。

テッドも巻き込まれ、その賭けに参加することになってしまう。

果たしてテッドの運命は?

“オススメ☆4”の理由と考察、その感想

オムニバスで見やすい

それぞれの話にそれぞれ監督が違い、出演者もバラエティーに富んでいる。

オムニバスでとても見やすい。

コメディだが、人間ドラマを軸にしているのであざとい感じはない。

監督は、タランティーノが声を掛けて集めたらしい。

タランティーノは最後の話を担当していますが、実にタランティーノらしい展開で良い。

オススメは3話と4話だ。

ティム・ロスの奇妙な軽快さ

ベルボーイ役のティム・ロスの奇妙な雰囲気が、何とも言えずいい味になっている。

軽快な演技をしているのですが、全編を通して不思議な面白さを醸し出している。

あまり他では見られないティム・ロスだ。

重厚なキャラクターからこんな演技も出来るなんて、実に幅が広い。

オチはあってないようなもの

設定自体が面白く、あまりオチを気にせずに楽しめる。

タランティーノ特有の、オチらしいオチはない感じだ。

4話目もなんだかよく分からないが、テッドの感じが面白い。

テッドと客たちのコントラストが何とも言えない。

ティム・ロスの奇妙さをタランティーノはうまく利用していると思う。

コメント