映画「ブギーナイツ(1997)」が“オススメ”の理由と考察、その感想

②オススメ☆4

ブギーナイツ  英題:Boogie Nights

監督-ポール・トーマス・アンダーソン 1997年 156分

出演-マーク・ウォルバーグ、バート・レイノルズ、ジュリアン・ムーア、ジョンCライリー、他

ナイトクラブでボーイのバイトをしていたエディは、客としてきたポルノ映画の監督に役者としてスカウトされる。

映画「ブギーナイツ」のあらすじ

学校よりもバイトに明け暮れる生活を母親から反対されていたエディは、母親との喧嘩をきっかけに家を飛び出し、役者になることを決意する。

監督の家で行われたパーティーに呼ばれ、そこで個性の強いポルノ映画の役者や関係者たちと出会い、自分がスターになること夢見る。

やがてエディを主演に撮影が始まり、映画は大ヒット、栄光への階段を仲間たちと共にひた走る。

成功重ね、セレブな生活を謳歌していたある日、高慢さから監督と喧嘩し、エディは役者を辞めることに。

その後歌手を目指すが失敗し、お金もつき、やがて犯罪に手を染めるまでに。

エディが役者を辞めた後、ちょうどポルノ映画業界も衰退のきざしをみせはじめ、かつての仲間だった役者や監督、関係者たちも迷走を始める。

エディの行く末は、果たしてポルノ業界の今後は、仲間たちはどうなってしまうのか。

“オススメ☆4”の理由と考察、その感想

豪華なメンツの役者陣

ブギーナイツのタイトルさながら、非常にポップな画が多い。

音楽もディスコサウンドが多用され、80‘sのどこか懐かしい、華やかな印象が全編にわたっている。

これは、自分の好きな役者がたくさん出ていてテンションが上がる。

マーク・ウォルバーグはまだ大人になりきってない青年が合っているし、バート・レイノルズは存在感があるが、決して重くなく自然。

その二人も去ることながら、ジュリアン・ムーア、ジョン・C・ライリー、ドン・チードル、ルイス・ガスマン、フィリップ・シーモア・ホフマンまで、名優揃いだ。

こんなに良いキャストの映画はまあ、見たことがない。

ここまで脇を完璧に固めるとは。

というか脇じゃなくても出来る人たちばかり。

それぞれのキャラクターは濃厚だが決してお互いを邪魔してなく、それが全体で合わさってもこてこてではなく、良い意味であっさり、奥深い味になっている。

ポルノ業界を描いているが、見やすい

コメディ要素はあるが、決して狙っているわけではなく、一連の流れとして撮っているし、役者も自然なので飽きずに見れる。

話しはエディが栄光に上り詰めてからの転落、そこからのラストに向かって行くのだが、エディだけの話ではなく、周りの仲間たちのドラマも合わせて展開していくので、良い意味で凝縮されている。

見やすく、人間ドラマの上がり下がりが面白い。

こういう感じの明るい雰囲気の映画は期待せずに見て、案の定そんなに深みがない作品が多かったりするのであまり見ようとは思わないのが、これは違う。

パッケージも派手だが、クラブが苦手な人でも楽しめると思う。

ポルノ業界を描いているが、やはりその中にあるのは人間で、それを見事にえぐりだしている。

ポルノをテーマにしているが、抵抗なく見れると思う。

見ていて楽しいけど、楽しいだけじゃない映画。

ちょっと長いのが玉に傷かもしれない。

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