映画「イントゥ・ザ・ストーム(2014)」が“つまらない”理由と考察、その感想

⑤つまらない☆1

イントゥ・ザ・ストーム 英題:Into the Storm

監督-スティーブン・クウォーレ 2014年 89分

脚本-ジョン・スウェットナン

出演-リチャード・アーミティッジ、サラ・ウェイン・キャリーズ、マックス・ディーコン、他

“つまらない☆1”理由と考察、その感想

人間のドラマうんぬんよりも、竜巻の凄さが目立つ

とにかくでかい竜巻から逃げるという話し。

逃げる上で何か重厚な人間ドラマが見れるのかと思ったが、普通だった。

確かに竜巻の破壊力のすごさは分かるが、普通にみんなで逃げるだけなので、これといってドラマとしての見所はない。

いくら映像の技術が上がっていっても、どこかで見たような作品だなぁという域を出ない。

もし改めて描くのであれば、独自性がなければいけないと思うが、そういうわけでもない。

誰かがカメラを回しているその視点で大体の映像を見せられるが、あくまで大体で、普通に撮られていたり、空撮のような映像もあるので、非常に中途半端だ。

全部カメラの視点でやりきって欲しかった。

それでも、中身がなければそれは手法だけのものになってしまう。

事件に巻き込まれる人間達が濃くなければ、いくら派手な演出があっても見所はない。

父が息子達を助けるが、ちっちゃい確執があったがたかがしれていて、もっといがみあっている父と息子で、父がそれでも関係なく息子を助けに行くというのなら感動もあっただろう。

パニックになって人間性の汚さが見えるわけでもなく、冷酷で理不尽な人間が出てくるという訳でもない。

もし過去の似た作品を、進歩した映像技術を使って現代版として作るのならば、映像面だけでなく、まずは人間ドラマをより濃いものとして作って欲しい。

そうでなければ、こういった作品は何百本見ても心に響かないままだ。

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