ドラマ「リブート(2026)」が”物足りない”理由と考察、その感想

④物足りない☆2
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リブート

テレビ局-TBS プロデューサー– 東仲恵吾

脚本-黒岩勉

演出– 坪井敏雄、田中健太、元井桃  音楽– 大間々昂、木村秀彬

出演– 鈴木亮平、松山ケンイチ、戸田恵梨香、伊藤英明、山口紗弥加、北村有起哉、永瀬廉、他

「第1話-至愛」が”物足りない☆2”理由と考察、その感想

主人公が悪に顔を整形するサスペンスアクションドラマ

妻殺しの指名手配犯に仕立て上げられたケーキ屋の店主が、殺された悪徳警官に顔を変えて真犯人を探すサスペンスアクションドラマ。

最初の30分は少し冗長だったが、主人公の早瀬が逮捕されそうになる辺りから緊張感が出始め、顔を変えて悪徳警官の儀堂になりすます展開は少し面白かった。

早瀬の普通っぽさもリアルだし、儀堂の役者は、悪い顔も、中身が早瀬の普通の顔も演じ分けられているので、きどうに成りすました早瀬がどうなっていくのか、気になってしまった。

演技っぽい人もチラホラいるし、やたらとかかる音楽がちゃっちさを助長させているものの、主役の二人が自然なので、まだ見ていられる。

今の所そこまで面白くはないが、早瀬がどんな振る舞いをしていくのか、気楽に見ていきたいと思う。

普通っぽさが良い早瀬、悪も普通も出来る儀堂の役者

儀堂に入れ替わるケーキ屋の早瀬は、普通っぽさがとても良い。

子供をハグする感じとかも自然で、本当に優しいお父さん感があって良い。

顔を変える前に息子に会って抱き合う感じは、少し涙腺を刺激された。

息子が盾になって、逃げてーと父親を逃がす感じも悪くない。

息子の演技自体は、もっとリアルさが欲しいが、頑張ってるのでそれ以上言うまい。

早瀬のように、演技っぽくなく普通を演じられるというのは、簡単なようで中々難しいんじゃないかと思う。

悪徳警官の儀堂は、それなりに悪いやつに見えるし、早瀬になってからの普通さも悪くない。

無理矢理良い人に振る舞っている感じじゃないので、儀堂から入れ替わった時の落差があって良い。

この主役の二人が比較的自然なので、他の演者の足りなさがあっても、見ていられた。

引きつけられない序盤、30分を過ぎて面白くなる

最初の三十分ほどは、早瀬の普通っぽさは良いものの、ちょっと退屈だった。

早瀬が儀堂から電話をもらい、このままでは逮捕されるから逃げ出せ、と言われてから、やっと面白くなり始めた。

もっと早く、このシーンに持っていった方が良かったんじゃないか?

序盤で、早瀬の奥さんの映像を、感動的な音楽と共に見せるシーンは臭い。

良い人だったと印象づけたいんだろうが、まだどんな人間か分からないのに、こんなに煽られるのは違和感がある。

銃で撃たれた、という情報も引っかかるし。

せめて、音楽は無音にした方が良い。

感動的に見せたい時は感動的な音楽を入れよう、という感じが浅いし、実際クドさがある。

日曜劇場はいつも必ずこういった臭さを入れてくる。

もっと抑えた方がスッキリするのに。

このシーン以外にも、音楽は音が大きく、ちょこちょこ邪魔に感じた。

母親の情報は、最初は少なく、実は良い母親かどうか分からない、と後々に変わっていく方が面白いのに、良い人確定、みたいな描写を最初にガッツリ入れるのは、選択肢を狭めていると思う。

銃で撃たれた跡があった時点で、悪い連中と関わりがあった、でも映像を見たら良い母親なので、きっと弱みを握られて関係を断てなかったんじゃないか、とか、そこまで想像させる必要はない。

謎めいていた方が面白いので、写真だけで十分じゃないか?

そもそも奥さんは銃で撃たれた跡があった、という事実が突飛すぎるので、首を絞められたくらいの方が良い。

銃社会でない日本で、一般人が家や職場から離れた山中で銃で撃たれて殺された、など聞いたことがない。

聞いたことがない方が良いが。

その時点で、きっと何か裏があった、かなり悪い奴らと関わっていたんだろう、と思ってしまうので、邪魔な情報だと思う。

現実では起こり得ないであろう事実をドラマの中で真実に見せたいなら、それなりにリアルに見せる必要があると思うが、そんな努力は特に見られない。

そんな突飛な情報を聞いて、妻の亡き骸を前にしてすぐ受け入れてしまう早瀬はよく分からない

これ本当に僕の奥さんですか?銃で撃たれたなんて何かの間違いですよ、などと刑事に食い下がるくらいして欲しかった。

ちょっと抜けさくだっとしても、そのくらいは言うはずだろう。

それもなく、亡き骸を前にして泣く感じが、泣こう泣こうとしている感じもあるし、リアルじゃない。

これなら、まだ呆然としてる方が良い。

もし早瀬が、奥さんの仕事が実は普通のコンサルタントではないことを薄々知っているならまだしも。

仮にそうだとしても、自己紹介代わりの1話としては、余計な裏設定になってしまう。

素直に、急に信じられない事実が次々と目の前に突きつけられて、普通の父親が慌てふためいている、だけで良い。

そして、一般人女性が銃で殺された、なんて結構すごい事件なのに、儀堂はともかく、それを遺族に伝えるために一緒に付いてきた2人の警察官が普通過ぎてリアルじゃない。

まだ遺体が奥さんと完全に確定していないにしても。

もし自分が彼らなら、なんてきつい仕事なんだ、どういう顔をすれば良いんだ、と結構神妙な気持ちになるが、彼らはそうではない。

男性警察官は、儀堂にシュークリームをおごられて、普通にごちそうさまです、と言っていたし、女性警察官は、遠慮します、と断ったが、彼らは何も感じてないのか?

気まずい、とかないのか?

深刻な内容をニヤつきながら軽く話す儀堂に、儀堂さん、そんな言い方は、などとたしなめる様子も、不快感を示す様子もなく、ただ横に立っているだけなのは不自然だし、儀堂のおかしさも際立たない。

これなら、儀堂だけで入って来れば良い。

ささいと言われればそうだが、こういう要素が積み重なって、リアルから遠ざかる。

無感情でただ演技の真似事をしているだけで、目的がよく分からない。

こんなレベルの演技が普通にあるんだから、そりゃ全体で一つの塊みたいな面白さにはなり得ないだろう。

主役じゃないだけマシだとは思うが。

早瀬が儀堂のフリをするのは面白い、プチどんでん返しのラスト

早瀬が、儀堂に成りすまして警察関係者と接する感じは、少しハラハラして面白い。

早瀬は儀堂に成りすますために、儀堂の職場の人間関係や警察用語を学び、実際に同僚や上司の前でバレずに済んだが、幸後が、儀堂の情報をどの程度把握しているのか、もう少し詳しく教えて欲しかった。

儀堂の警察関係者の人間関係や、儀堂が上司と飲みに行った細かい情報は知っているのに、儀堂に目をつけてことあるごとに絡んでくる監察官の重要な情報は何もないのはなぜだ、と思ってしまった。

幸後が、私が知ってる情報は古くなってるだろうし、警察関連は全部把握してる訳じゃないから、知らない情報が出てきたら、余計なことは言わずに上手くやってよ、とか、そんな会話が欲しかった。

元恋人だから、上司とどっかのスナックに飲みに行った、などの情報は、儀堂の話とか、儀堂が飲みから帰ってきて寝た後に財布を空けて、スナックの名刺を見た、とかで把握していたのかもしれないが。

儀堂が潜入捜査をしているという五六という組織に、早瀬は幸後と共に顔を出すことになったが、消えた10億の横領を疑われ、なぜか幸後も助けてくれず、殴られて意識を失った所でこの話は終わった。

まるで幸後が早瀬をはめた様な終わり方だったが、どんでん返しというほどではない。

よく考えたら、幸後はなぜ早瀬を助けてくれたのかもあまりハッキリせず、確固たる信用もまだなく、幸後が着服していて、偽儀堂に罪を着せたかった、と考えられなくもない。

しかし、早瀬が死んでしまっては、話が終わりなので、きっと生きているはず。

何らかの理由があって、殴られる方に持っていったのかもしれない。

早瀬は主役なので死んでいない、としたら、早瀬の横で殴られた他の幹部も即死ではなく、どこかに運ばれてから処分されるのかもしれない。

その場で殺すまで殴り、ボスが大事にしているであろう、鉄板焼きの食事処を血で汚す、ということは、さすがにしないのかもしれない。

でも幸後は、早瀬の息子に強く生きるように声をかけたり、早瀬の母親が一人で切り盛りするケーキ屋の様子を見に行って早瀬を気づかったりしていたので、きっと裏切ることはないんじゃないか?

分からないけど。

それも10億のためだ、と思えば大した作業ではないが。

それか、幸後も儀堂と同じ潜入捜査官だったりして。

何はともあれ、ちょっと先が気になるが、そこまでではない、というラストだった。

組織にどっぷりなぎ堂、存在感のない脇役達

儀堂は潜入捜査官なのに、普通に警察に出入りし、早瀬の妻の死の捜査にも先陣を切って参加している理由はよく分からなかった。

潜入捜査官って、ずっと潜入している組織に入り浸りで、警察とは最小限の連絡を取る、くらいじゃないのか?

合六という組織もバカではないなら、普通にたまに警察に出勤しているぎ堂が、警察だと気付いていない訳がないと思う。

気付いてなかったらザルすぎる。

気付いているけど、二重スパイで、儀堂が組織側に寝返っていることを知っているから、泳がしているのか?

儀堂が警察に出入りしていようが、あいつが組織を裏切れるはずがない、と高をくくられていることになる。

儀堂が警察だと知っていても、ボスは儀堂を消そうとした訳で、警官殺しすら怖がっておらず、儀堂はボスの手の中で転がされている。

そうだとしたら儀堂はしょうもない小悪党だ。

ちなみに、合六の組織の連中は、誰も迫力のある感じの人間がいなくて物足りない。

メガネの弁護士のお爺さんはウソ関西弁があざといし、若手はそこら辺にいる輩で、ボスは丁寧な感じが悪くないが、もっと丁寧に振り切ってもいいくらいで、普通だ。

ボスは水谷豊くらい丁寧な感じだったら、怖くて面白かった。

まだ最初に登場した組織だから、これからどんどん重厚感のある悪達が出てくるのか?

早瀬を助けてくれた幸後も、もっと魅力が欲しい。

あざとい感じなどは特にないが、かといって濃くもないので、この人が裏切る訳がない、嘘だろ、という驚きは特にない。

きっと何か理由があって、早瀬を助けなかったんだろうとは思うが、仮に裏切られてもあまり驚きもない。

幸後は、もっと年齢が高めの人でも良かったんじゃないか、とも思う。

ちなみに、幸後が、合六という組織について早瀬に説明している時、ポップなアニメーションが挿入されていたが、緊張感が削がれてちょっと邪魔だった。

これから早瀬はどうなるんだ、という場面なのに。

警察関係者も、特に存在感のある人は今の所いない。

早瀬と儀堂以外は、誰が誰でも大して変わらない、という様な感じだ。

なので、儀堂と早瀬がどうなっていくのか、バレないで行けるのか、鍛えた格闘術はどう役立つのか、などが気になるが、全体としては、良く言えば普通、悪く言えば物足りない。

演技や演出、音楽など、全部含め、どことなくチープな雰囲気があるのは否めない。

主役の2人は見ていられるので、2人ががどうなるのかだけ見ていきたいと思う。

「第2話-裏切り」が”物足りない☆2”理由と考察、その感想

一夜で10億を探さなければならない早瀬

10億円横領の罪を着せられた早瀬は、日が変わる前に真犯人を見つけられなければ、命を狙われることになり、少ない情報の中奔走する姿が描かれた。

早瀬の自然で人間的な振る舞いは悪くないが、序盤であっさりと死なずに済んだのも、最終的に幸後の助力もあって助かったのも、それで行けるのか、と拍子抜けで、あまりハラハラせずに物足りなかった。

なぜなのか考えていきたい。

大して殴らず解放してくれた合六

前話のラストで、早瀬は横領を疑われて後ろから気絶させられ、殺されるかと思いきや、少し殴られただけであっさりと解放されたのが、まず物足りなかった。

そもそも、消えた10億の行方を探すよう命じた警察官の部下が半年間失踪し、悪びれずに普通に顔を出してきた時点で、自分がボスだったら、色々勘ぐってしまう。

もし本当に盗んでいたら、半年間も空けた後に、盗んでいないフリをしてでも、合六の組織に顔を出して、関係を続けよう、などと思うはずがない。

10億持って逃げれば良いので、リスクが大きすぎる。

儀堂が本当のおバカさんなら、盗んでない状態でひょっこり顔を出した、となってもおかしくないが、儀堂がそんな人間ではないのは、組織も分かっているだろう。

あるとすれば、儀堂が半年間の間に警察にタレこんで準備をし、10億を奪った上で、組織を壊滅させることなんじゃないか?

儀堂に盗聴器を付けて、裏で聞いている警察官達が、タイミングを見てこの場に乗り込んで来る、ということもあり得る。

日本ではおとり捜査が禁止されているが、このドラマでは潜入捜査官が存在しているので、そんなことが起こってもおかしくない。

結局、警察は来なかったが、そういう意味でも怪しい儀堂を拷問し、10億の行方も含めて吐かせるべきなのに、盗んでません、と言う儀堂に、じゃあ探して下さい、と合六がさらっとセカンドチャンスを与えてしまうのがゆるい。

顔に少し傷があるくらいで、大して殴られてもおらず、拷問がゆるい。

ちょっとくらい顔が歪んでも、あの医者に治してもらえるだろう。

警察に寝返られたら大変なので、合六直々に拷問に立ち会ってもいいくらいで、半年間何してたんだ、寝返ったのか、10億どこだ、と激しい詰問がなくてはならない。

初めは疑っていた合六だったが、中身が早瀬の儀堂のしゃべりには誠実さがあり、本当にやってません、と言い続ける早瀬の姿勢に動かされて、しぶしぶ解放する、くらいして欲しかった。

お前本当に儀堂か?お前から悪意は感じない、くらいのセリフを合六に言わしても良い。

そんな詰問や拷問のシーンはバッサリなく、すぐに解放してしまった合六は大分甘い。

むしろ、儀堂に成りすました早瀬が最初に乗り越えるべきハードな関門で、見どころの一つにもなり得るはずなのに、大分もったいない。

激しい暴力描写が見たい訳ではなく、リアルな窮地に立たされた早瀬の闘いが見たかったのに。

もっと早瀬の気持ちが動く感じが見たかった

早瀬が自分の店の様子を見に行き、息子や母と接する時に、変に泣こうする感じがなくて好感が持てる。

しかし、もう少し気持ちが揺れ動く感じが見たかった。

息子がいじめられているのを見た時、腹が立って思わず助けようとしてしまうとか、残ったシュークリームを大量に買おうとして思いとどまるとか、さすがに家族の前では、思わず感情が漏れてしまう感じが、もう少しあっても良かった。

あからさまに息子を助けるのではなく、儀堂っぽくニヤつきながら、お前ら何やってんだ、と近づいていっても、子供は怖がっていなくなるし、そんな振る舞いを考えなくても、我慢できずに反射的に息子を助けちゃっても良かった。

そっちの方が人間的で、早瀬っぽい。

怒って助けようとした矢先に、近くにいた同級生の女子が助けてくれて、早瀬の出る幕がなくなった、という訳でもない。

むしろ、この状況を招いてしまったのは俺だから、俺が悪いんだ、と思って引いてしまっている感じに見えるので、物足りない。

そんなの度外視で助けるべき場面だろう。

優しくて普通でフンワリした早瀬でも、さすがに子供のランドセルに心無い張り紙をされて多勢に無勢でいじめられているのを見たら、体が動くんじゃないのか?

思わず助けてしまい、それを見ていた幸後から、後で気を付けるように釘を差される、とかでも良かった。

母親の前でも、律儀に儀堂を真似してシュークリームをその場で口にしていたが、まず普通に受け取ろうとして、思い出して慌ててやるとか、心が緩むが、いけないいけない、となる感じが欲しい。

誰かが外から見ているかもしれないし、感性の鋭い子供なら、中身が父だとすぐ見抜いてしまう可能性もあるので、迂闊な行動は家族を危険にさらすので、気を付けなければならないのは分かるが。

久しぶりに家族と会えて安心するが、その気持ちを振り払って儀堂になり切る辛さ的な深みはあまり感じなかった。

中身は早瀬なんだから、もっと隠しきれない早瀬っぽさがチラホラ出ては必死に消す感じにして欲しかった。

シュークリームの作り方が気になり、我慢出来ずに店に入り、作り方を聞いてしまうのは、早瀬らしい行動なんだろうが。

ソフトな儀堂という感じで、早瀬が儀堂であると錯覚させるほどの、独特な人間的振る舞いは少なく、もったいない。

あっさり回避できたデッドライン

結局早瀬は10億円横領犯の手がかりを見つけられず、合六の食事会で、幸後の助けもあり海江田の別の横領を暴露することで何とか窮地を乗り切ったが、こんなんで行けるのか、と思ってしまった。

海江田が自白している音声を儀堂が突きつけ、幸後はでっち上げた海江田の横領の帳簿記録を合六に見せ、海江田は殴られて連れて行かれた。

連れて行かれても、儀堂の様に痛めつけられるなら、儀堂や幸後の横領も知っている海江田はペラペラと色々しゃべり、決して安泰ではないんじゃないか?

儀堂は拷問されたが、海江田はもうこれでおさらばだとしたら、その決め手がいまいちピンと来ない。

合六は、幸後に全幅の信頼を寄せているから、ということか?

幸後が出した資料は、海江田が作ったデータを変えたもので、幸後のオリジナルでもない。

この程度で行けるなら、早瀬は冷や汗を垂らして奔走する必要もなかった。

合六は幸後に従順な訳だ。

なぜそこまで幸後に信頼がある?

海江田の方が合六と付き合いが長いし、幸後も横領している訳だろう?

海江田が、お前らも横領してるやろ、と真剣に激しく怒ったら、さすがに合六も話を聞きそうだが。

海江田もそこまで怒らず、でっち上げやーとは言ったものの、すぐに、数千万抜きました、と認めていなくなったので、なぜ猛然と反論しないのかよく分からない。

反論しないと殺されるのに。

なので、ほぼ幸後次第だった訳で、早瀬がギリギリで知恵を絞り出して、首の皮一枚つながった、という福本作品の様な、ヒリヒリする感じは何もなかった。

海江田の抵抗も弱いし、合六はザルだ。

合六は海江田が目障りになって、元々今日始末するつもりだった、という訳でもない。

そうだとしても、早瀬が自らもぎ取った光明にはならない。

その情報を早瀬があらかじめつかんでいて、そこに付け込んだならまだしも。

幸後は、早瀬は信頼出来ない、と言っていたが、最初から最後まで早瀬に協力的だった訳で、早瀬の奔走に心を動かされて、早瀬を助けようと心変わりした、どんでん返しにもなっていない。

サスペンスアクションとしては、平坦で物足りない。

早瀬の声を使って欲しい

てっきり儀堂になり切った早瀬の心の声は、早瀬の俳優が全て行うものだと思っていたが、それも儀堂の役者の声だったので、早瀬の役者は出番が少なくてもったいない。

儀堂の早瀬っぽさを出すためにも、心の声は早瀬の役者にやってもらった方が良かったんじゃないか?

リブートが終わって、顔を元に戻して、早瀬に戻った時にまた出演するのか?

儀堂の振る舞いは、上述した通り、物足りなさはあるものの、基本的には自然で好感は持てるし、テーマも分かりやすく、今の所大分見やすい。

サクサク見れる。

全登場人物を含めて、深い会話や振る舞いが今の所少なく、展開的にもあまり掘り下げられていないので、重厚感は感じられないが、まあ、こんなものだろう。

「第3話-後悔」が”物足りない☆2”理由と考察、その感想

10億の捜索再び

早瀬の元には儀堂と離婚寸前と言われていた奥さんが現れ困惑するが、生かされた海江田がその奥さんを人質に10億のありかを早瀬に迫り、早瀬が再び窮地に立たされる様子などが描かれた。

ラストで、儀堂の奥さんから死んだはずの儀堂が生きていることが示唆された終わり方はちょっと面白かった。

しかし、儀堂も早瀬に見えなくなって来てしまったし、合六も大して怖くなく、警察関係者の振る舞いもリアルでないので、全体として作り物感があり、物足りない。

なぜなのか考えていきたい。

怖くない合六、嘘くさい海江田

海江田は儀堂と幸後のタッグにより、横領がバレて鶏小屋に連れて行かれたが、合六がセカンドチャンスを与えるまでがゆるい。

海江田に鬼気迫る雰囲気が感じられたり、新たな暴露情報などが出て来て風向きが変わったなら、横領を見逃してまで生かしておく価値はあるのかもしれないが、海江田はただお願いしただけだ。

嘘くさくて軽い言い方で。

痛めつけられたはずなのに、何でこいつはこんなに元気なんだ?

結構寝れたのか?

ボロボロになって、憔悴して青ざめて、という感じも全くなく、リアルでも何でもない。

これで行けるなら、横領するやつ出まくりなんじゃないか?

やってませんって言い続けたらやめてくれる。

明日の12時までに金を探せ、という警告も、他のやつの横領を暴露すればそれでおじゃんになる。

ちょっと殴られるが、後は鶏小屋に朝まで寝ていれば許してくれる。

それはそれで嫌には違いないが、なんか軽くないか?

ポーズというか、お仕置きごっこしてるのか?

前回の儀堂の解放と、この海江田の扱いを見て、全然合六への怖さがなくなった。

合六は、部下の尻に火をつけてコントロールしているつもりなのかもしれないが、こんなことしてたらなめられるだろう。

1話で殴られた他の幹部も、きっとどこかで生きてるのかもしれない。

あの幹部は、俺はやってません、とひたすら強く言い続ける事が出来そうなので、何か条件をつけて解放されていたのかもしれない。

優しいというか、これが日本で一番怖い組織なのか?

横領は許さない、という口実で、裏切った奴を痛めつけて鶏小屋に入れる、という遊びをしたいだけなんじゃないか?

本当に横領が許せない、という怒りや怖さを感じないので、悪として大分物足りない。

自分は大きい人間だ、と悦に入っているのかもしれないが、ただの甘ちゃんだ。

大企業の社長が本業で、頑張ってマフィアの真似してるだけなのか?

デ・ニーロのアル・カポネの怖さの10分の1にも満たない。

最後にうまいもん食って終わった方が良いだろ、と言って、自らの手料理を振る舞った後に殴る、というのは独特かもしれないが、もう大して怖くない。

終盤で、儀堂のトランクルームから10億を見つけた早瀬と幸後は、海江田に罪をなすりつけ、奥さんも解放されて事なきを得た。

しかし、海江田は、ずっとうさんくさいので、こんな奴が処分されても、特に気持ち良さもない。

本当にいそうなうさんくさい、食えない奴ではなく、こんな奴はいない。

もっとあざとくなく、リアルな悪であれば、痛快さもあったかもしれないが。

なぜ嘘関西弁を使っているのかも不明で、誰かが海江田にリブートした姿なのか?

こんな演技で良いのであれば、もう誰だって良い。

特に警察っぽさのない警察官達

早瀬は警察で部下と会い、早瀬が会議室から出た時、男性の部下が大声で、儀堂さんがなくしたロッカーの鍵、総務に作ってもらいましたよ、と言っていたのが、アホなんだ、と思った。

会議室の周りには、他の警察官も結構いるのに、鍵をなくしたという恥ずかしい事実を大声で言うなんて、デリカシーがない。

みんな、儀堂さん鍵なくしんたんだ、と内心思ったに違いない。

普通、呼び止めてから、小声でコソッと言わないか?

儀堂の奥さんが勝手に警察に挨拶に来た時、上司が早瀬に、良い奥さんじゃないか、仲直りしたんだな、と笑いながら話していたのも、無能な上司なんだ、と思った。

奥さんとうまくいっておらず、離婚するかも、と儀堂が言っていたことを上司は知っているし、早瀬は変な顔してるのに、それにも気づかないなんてアホすぎる。

普通の会社のアホ上司だ。

奥さんの前ではニコニコしていたが、早瀬には、お前どうなってるんだ、大丈夫か?と心配する繊細さが欲しい。

こんな奴に、儀堂が早瀬であることなど、全く気付かれるはずがない。

監察官が連れてきた捜査二課の女性警部は、あまりにハキハキとしゃべりすぎて、リアルじゃない。

こんな宝塚みたいな警部いるのか?

もしいたら絶対役に立たないと思う。

人の目を意識しすぎている。

もっと落ち着いた、リアルな普通の雰囲気は出せないのか?

ちなみに、警部に追求された早瀬の、あー、今の所聞いたことはないですね、とちょっと笑いながらの言い方は、知っているのに隠している言い方だった。

早瀬は素人だからしょうがないのかもしれない。

案の定警部には、古橋に買収されている、とバレていた。

警察関係者も、もっとリアルな雰囲気を作って、緊張感を煽るべきだ。

そうでなければ、早瀬だとバレてしまうんじゃないか、というハラハラ感も生まれない。

警察官って、サービス業でも営業でもなく、普通の職業とは違う独特の空気感をまとっていて、たくさんいればなおさら独特な雰囲気が出来上がると思うが、何もない。

警察という肩書で、その場にただいるだけだ。

監察官だけ、存在感はなくないが、もっと深さが欲しい。

警察内部に裏切り者がいた所で、みんな薄いので、もう誰がそうでも驚きもない。

儀堂が早瀬に見えなくなってきた

中身が早瀬の儀堂は、最初は、落差があって良いと思っていたが、もう早瀬に見えなくなってきたので、ちょっと飽きてきた。

丁寧な儀堂という感じで、フェイスオフの様に、中身が入れ替わったんだ、という感じには見えない。

難しい演技なのかもしれないが、早瀬っぽく振る舞っているだけで、早瀬独特のラフで抜けた感じはほぼ見られない。

今話では早瀬のリブート前の姿も映っていたので、なおさら別人に見える。

早瀬を演じようとしてる感じもあるので、自然な早瀬らしさは出せないものか?

そこは、主人公としての演技の肝の様な部分だと思うので、徹底的に作り上げて欲しかった。

まず最初に現場で早瀬の役者が演じた後、それを真似して儀堂の役者が演じるくらいしても良いんじゃないか

きっと早瀬ならこんな振る舞い、言い方、仕草をするだろう、という推測には限界があるので、狭い、早瀬のうわべの物真似になってしまうと思う。

実際やってもらった方が、なるほどそうやってしゃべるのか、などと自分の頭を超えられるだろう。
せめて、心の声は早瀬の声にして欲しい。

早瀬が、自分のケーキ屋の前で、自分が早く妻の苦しみに気付いていたら、こんなことにならなかった、と泣く演技はあざとかった。

しゃべりながら声が震えて、泣いてるのか?くらいで良いのに、本当に感情が込み上がってないのに、顔をくしゃくしゃにして、涙をぬぐう感じが嘘くさい。

込み上がってないから、涙をぬぐって誤魔化した、とも言えるが。

なので儀堂は、一部のあざとさに目をつぶれば概ね自然で見やすいが、早瀬らしさは少なく、物足りない。

SF的展開は良いが、どうなるのか怖い

ラストで、儀堂の奥さんに、早瀬が儀堂ではないことを見破られ、本物の儀堂は生きている事が示唆された展開は、ちょっと面白かった。

死んだ儀堂は、本当の儀堂ではなく、誰かが儀堂にリブートした姿だったのか?

そうだとしたら、儀堂はいつからいつまでがリブートだったのか、本当の儀堂の居場所はどこで、何をしているのかなど、少し興味をそそられる。

そして、儀堂は早瀬を追っていたらしいから、早瀬は記憶をなくしているが、10億盗んだ悪いやつなのか?

リブートした儀堂が何人もいる、というSF感は好きだが、実は早瀬は悪い奴で、などとなってくるともう訳が分からなくなりそうで、怖い。

実は最初の段階で、儀堂が早瀬になっていて、早瀬が儀堂だった、とかだったらどうしよう?

演技やリアルさがおざなりで、そういった謎解き要素ばかり入れ込んだドラマや映画は、ろくなことにならないので、怖い。

ちょっとしたSF感は興味をそそられた反面、今後の展開によからぬ不安を感じてしまった。

ちなみに、エンディングにかかる音楽は格好良いが、必ずしも場面と合っておらず、ちょっと浮いた感じになる時もある。

2話は拍子抜けの話だったので、音楽が空回りしている感じに聞こえた。

毎回ラスト前で同じ曲を入れなきゃいけない、としたらきつい縛りだと思う。

しかもその曲の途中からでなく、最初から流さなきゃいけないんだろう?

そういう契約だからやっているのか、そんな契約はないけど、流したいから自主的にやっているのか分からないが、いずれにせよ、アタマが固く、古い慣習に従った作り方をしている、と思う。

音楽無しで終わる、というのがたまにあった方が、逆に興味が湧かないか?

流さなきゃいけない、という強迫観念なら、それがどこから来るのか分からない。

合っていれば良いけど、合ってないなら無理に流す必要ないのに。

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