羅生門
監督-黒沢明 1950年 88分
脚本-脚本-黒澤明、橋本忍
出演者-三船敏郎、森雅之、京マチコ、志村喬、他
映画「羅生門」の簡単なあらすじ
平安時代の京の都の山中で、金沢という名の武士の死体が見つかった。
治安を取り締まる検非違使が、その場に居合わせた盗賊の多襄丸、金沢の妻、そして金沢の霊魂を呼び出した巫女から、それぞれその時の状況を聞き出していく。
ところが、三者三様証言が食い違い、何が真実なのか全く分からない。
誰かが嘘をついているはずであったが・・・。
”見て損はない☆3“理由と考察、その感想
話しが難しかった・・・
2年くらい前に見たのだけれど、自分の低い理解力じゃ話がよく分からなかった。
真実が証言者によって180度変わり、もう何が真実だかわからないという話。
見応えはあり、なんか騙されたというか、異様な雰囲気は感じ取った。
ヴェネツィア国際映画祭のグランプリを受賞したらしい。
当時大映の社長は、「訳が分からん」と映画を評していたけれど、受賞した途端大絶賛したらしい。
自分と同じような感じ方だから、自分は大体大映の社長と同じような頭・・・
もう一回見よう。
芥川龍之介原作
芥川龍之介の原作は高校の頃に教科書で読んだことがある。
これは「藪の中」という話を主にしているが、「羅生門」の異様さがよく出ていると思った。
小説の世界観は描写が細かくて生々しく、強烈だったのを覚えている。
そのときに頭に描いた気持ち悪い羅生門のイメージ。
荒廃して汚れて、死体があちらこちらに転がっていて、カラスが門に止まっているような暗ーい世界。
黒澤明はドストエフスキーなども好きだったらしいが、芥川やドストエフスキーだけでなく、太宰治の小説を原作にした映画も見てみたいと思った。
例えば走れメロスなんか、時代劇で三船をメロス役にしてやったらなんともいいんじゃないかなんて・・・。
とにかくもう一回見てみよう。
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