映画「機動警察パトレイバー the Movie(1989)」を“今すぐ見るべき!”理由と考察、その感想

①今すぐ見るべき!☆5
脚本-伊藤和典
声優-古川登志夫、冨永みーな、大林隆介、榊原良子、他

“今すぐ見るべき!☆5”理由と考察、その感想

 個性的な登場人物、熱いストーリー・・・

個性的な登場人物たちが、それぞれの個性を生かしながらパトレイバー暴走を食い止める。
のらりくらりとした上司が実は切れ者で、部下や上層部を動かすために水面下で手を回していたり、静かな粋な振る舞いが格好良い。
後半、何者かの陰謀により、暴走をし始めるであろうパトレイバー達を、警備課が独自の判断で破壊しに向かう所はなんともぞくぞくする。
最終的には承認を取り付けるものの、もし間違っていればクーデターともとられかねない危険な行動だ。

しかし、そこにはただ上からの命令に従うだけではない、何者にも縛られない確固たる正義感というものが、現場の警察官たちに流れているからこそ出来ることだろう。

善悪の判断は上からの判断以前に自分達で判断できるという誇りを持っていて、また、それは決してただのエゴや自己顕示欲ではなく、正しいに決まっているという強い気持ちだ。

見ていて熱い気持ちになってくる。

目的は人命を救うことであり、そのためには地位や名誉を賭けてでも行動を遂行するという気持ち。

だからといってただの末端の暴走ではなく、物分かりの悪い上層部との絶妙な駆け引きも描かれていて、あくまで冷静であるところが格好良い。

集まったパトレイバーの敏腕パイロット達が、プラントに乗り込んでいく様が音楽も相まって盛り上がり、実に格好良い。

今は音源を新しくリニューアルしたバージョンがDVDで選べるが、見るなら断然そっちの方が迫力をより感じられるのでおすすめだ。 

今の日本の実写のドラマや映画は、リアリティのない演出や演技の問題から、引っ掛かりすぎて楽しめないものがほぼ100%だが、こういう作品を見ると、アニメにかなわないのではないかと思わされる。

世界に誇る声優と、独特の表情豊かな二次元の登場人物達が、見応えのある世界観を作り出している。

実写では日本人がまだまだ表現できない世界じゃないだろうか。

パトレイバーのシリーズは見たことがなかったが、かなり楽しめた。

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