かつては強かったが、今や見る影もなく弱い車椅子ラグビーチームを、大学からも疎まれる天才物理学者が独自の理論で立て直して行く話し。
序盤からすぐに感動的な音楽がたっぷりかかって臭く、まだ車椅子ラグビーの面白さも分からず、そもそもなぜチームが弱くなってしまったのか不明で、試合の盛り上がりもいまひとつで、物理学者も好きになれずに終わってしまった。
見どころがどこにあるのかはっきりせず、物足りない話だった。
なぜなのか考えていきたい。
臭い冒頭、よく分からない宇宙と車椅子ラグビーとのつながり
冒頭の、バッファローの走る姿からの、車椅子ラグビー選手が黒をバックにボールに手を伸ばすシーンは格好良かったが、もっと格好良くして欲しかった。
実際の世界のプロの激しいプレーをたくさん編集して、激しい音楽と共に魅せるとか、分からないが、格好良い映像がもう少しあっても良かったんじゃないか?
そしてその後の、これは、物語だ、というナレーションがもう臭くてちょっと萎える。
物語じゃないドラマなど存在しないので、無駄にポエティックでナンセンスなナレーションだ。
次のセリフの、私が見てきたたくさんの背中の物語、というのは意味が分かるので、せめてここから始めれば良かったのに。
感動的なヒューマンドラマですよ、的な雰囲気で、たいそうな音楽と共にナレーションがかかる感じはむずがゆい。
感動売りではなく、格好良い売りの方がよほど好感を持てるのに、と思う。
ギフト、というストレートにダサい、ヒューマンドラマ丸出しの安易なタイトルも相まって、見る気を削いで来る。
そういったパッケージが安っぽくても、本当に濃いドラマが展開していれば関係ないので、ある意味で真っ向勝負とも言える。
圧倒的な自信の表れなのか、単にそこまで気が回ってないのか。
そして、所々に宇宙の映像が流れるが、今の所何の興味も沸かない。
宇宙と車椅子ラグビーがどう関係しているのか全然分からない。伍鉄は、個々の障碍の度合いも違う選手達が、チームになって闘うことが宇宙の法則に似ている、様なことを言っていたが、それは車椅子ラグビーに特化したことなのか?
車椅子ラグビーは重度の障碍を持った人達が参加しているのに、障碍者スポーツの中で一番激しくぶつかり合うスポーツで、マーダーボールと呼ばれている、という事実は面白いが。
その激しさが、惑星のぶつかり合いや、ビッグバンやブラックホールと似ている部分があるのか?
天才の考えることだから、もしかしたら、似ている要素があるのかもしれない。
しかしそれは、伍鉄がもっと強烈でキャラクターが濃く、魅力的で説得力がないと押し切れない。
宮下との対決で体当たりをされ、伍鉄が仰向けになって、輪になったチームメンバーに囲まれ、美しい、と感銘を受けるシーンも、よく分からなかった。
チームメイトが、キレイに円になって伍鉄を囲んで静かに見守るシーンも、作為的で人工的で、全然リアルじゃない。
おじさん大丈夫?とか心配する人、車椅子ラグビーってすごいでしょ、と笑いながら言う人、宮下やり過ぎだろ、とかたしなめる人とか、それぞれメンバーがしゃべっている、とかだったら良かった。
そして伍鉄が美しい、と言い始めたら、戸惑っている宮下の姿だけでなく、一回ざわついて笑いが起こったり、大丈夫?とちょっと引いている人がいたり、もっとリアルにすべきだ。
実際に同じことが現実に起こったら、そんな感じになるだろう。
そういう感じもなく、宇宙の映像が音楽と共に流れてしまう感じが、興味をひく感じにならず、ポカンとなる。
良い意味の、何だこの変な奴は、何だこの不思議なシーンは、でも見てしまう、という所までは行かない。
なぜ闇に堕ちたのか不明のチーム状況
物理学者が目をつけた車椅子ラグビーチームは、かつては強かったが、今やチームはバラバラでまとまりがない、ということだが、なぜそうなっているのか、ふんわりしていてよく分からない。
メンバーがガラッと変わっているならまだしも、同じ感じで、本当は才能があるのに、急にみんなやる気をなくしたのか?
かつては王者だった訳だろう?
ここの理由は結構重要なはずなのに、何でこんなに何となくなんだ?例えばリーダーが不在で統率が取れなくなったならそう示すべきで、後から明かされるとしたら、引っ張る理由がよく分からない。
今このチームの酷さを、理由と共にはっきりこっちに提示せず、どう物語が面白くなっていくんだ?
主力の宮下が怪我でリハビリ中とかでもないんだろう?
もし理由がマネージャーにも分からないなら、分からないという体で、何でうちのチームがこんなにバラバラになっちゃったのか、分からないのよね、などと所々で言わすべきだ。
そうではなく、かつての王者がメンバーはそのままで落ちぶれた理由が後々分かっていくとしたら、再生物語としてはとても分かりづらい。
落ちぶれた理由を物理学者が見抜いて言わせる、とかでも良いから、物語の導入であるこの1話でもう少しハッキリして欲しかった。
そうでなければ、何でなんだろう?とハテナマークがあるまま進んでしまうので、興味を引かれづらい。
ヤンキーは速いのか不明な描写
中盤辺りで、大学構内で大学生に賭博レースを持ちかけた車椅子のヤンキーみたいなのがいたが、なぜ卑怯なことをさせたのかよく分からなかった。
レースのスタート直後に、仲間が大学生を抑える、というズルのせいで、このヤンキーがどれくらい早く車椅子で走れるのか、というのがブレて分かりづらくなってしまった。
こんなことをせず、人の群れが来ることを想定していて、それを自分の方が車椅子で早くいなせると知っているから賭けを仕掛けた、とかにして欲しかった。
スタートの遅さを補うほど、結局車椅子が早い、というのはめちゃくちゃ格好良いのに、何でこんなグズグズなことにしたんだろう?
車椅子って、やりようによってはそんな速いんだ、と感心したかったのに。
こいつはもしかしたらすごい才能で、スカウトして、ゆくゆくチームのキーマンになっていくんじゃないか、というワクワク感も削がれる。
邪魔したせいで、このヤンキーが速いかどうか不明なだけでなく、ただ単に車椅子のヤンキーが大学生をいじめただけ、というしょもないシーンになってしまっている。
こいつ骨があって面白いな、という感じがあれば好きになれたのに、どう見せたいのか不明だった。
盛り上がらないブルズの負け方
ブルズ対シャークヘッドの試合は、闇に堕ちたと言われていたブルズがどんどん点を重ねていくのに、選手も関係者も普通の反応をしていたのが、全然盛り上がらない。
相手は優勝候補で、いまや勝てる訳がない格上だろう?
コーチやマネージャーは、奇跡中の奇跡が起きている事に歓喜し、呆然とし、終いに、こんなのはあり得ない、と不信感に変わる、とかだったらリアルで面白かった。
選手は選手で、違和感に気付かず、思わぬ展開に浮かれているヤツばかりだが、宮下だけが異変に気付き始めた、とか。
監督は選手に警告し始めるが、もう時すでに遅しで、余裕をこいていてシャークヘッドにあっという間にまくられた、とか。
そんな感じで、選手や関係者の感情の細かい機微が描かれていたら、負け試合でも見応えがあっただろう。
実際には、弱いブルズがなぜか試合を大幅リードしているのに、選手は普通に行けると思い、コーチやマネージャー、控え選手も普通に応援するだけ、という、全員天然なのか、という不自然さだ。
負け方の描写が雑で面白みがない。
弱いから、落ちぶれたから、とかでは説明出来ない。
これがチームを結成したばかりで、全員未経験者で、自分達が強いか弱いかもよく分からない状態、などであればまだ腑に落ちるが、かつては王者だったんだろう?
かつての王者だから、昔のように勝てると錯覚したのか?
そうだとしても、もっと驚きを含んだ、行けるかも、という歓喜や、本当か?という猜疑心などがないとおかしい。
仮に調子に乗ってしまったとしたら、乗せられた恥ずかしさ、不甲斐なさ、悔しさなど、強烈なネガティブな感情に襲われるはずだが、全体からはそんな感じもあまり感じられなかった。
宮下は、一人で泣きながら叫んでいたが、その程度だ。
無感情集団というか、メンバーの感情に張りがなく、つまらない。
試合の終盤で、シャークヘッドのエースが、横にいた宮下を激しく払いのけて宮下は倒れ込んだが、これは反則ではないのか?
しつこく掴んできた宮下の手を払った、とかではなく、明らかに急に横の宮下を突き飛ばしたように見え、何もお咎めがない感じがよく分からない。
これがOKなら、ほぼ何でもありのように思えるが、どうなんだ?
見ていた記者が、反則では?と監督に聞いて、あれは大丈夫なんです、とか説明があって然るべきだし、そう説明されても、あれはダメだろう、と思ってしまう。
負けたブルズに、シャークヘッドの監督が、君たちはレクリエーションでやっているんだから、勝っちゃダメだ、失礼だ、と言い放ってマウントを取るシーンがあるが、伍鉄が割り込んできた後のシャークヘッドの監督の感じ、シャークヘッドのメンバーの感じがリアルでない。
なぜシャークヘッドに勝てるのか?と言った監督に、伍鉄は計算式が書いてある自身のメモを見せ、シャークに勝ってブルズは日本一、などと言った。
監督は、少し間を置いて神妙な感じで、あなた何者ですか?と言ったが、その計算式も理解出来ないのに、まるで伍鉄がすごいことを言い放ったかのような反応が不自然だ。
その計算で私たちに勝てるんですか?そんな机上の空論が通用するとでも?とか監督は返し、伍鉄は、ニコッとして、ハイっと即答して監督をムッとさせるとか、リアルにして欲しかった。
提示したメモを見て、嘲笑うシャークヘッドの選手がいても良いのに、みんな監督同様神妙に見守っているのが、ロボットみたいでつまらない。
せっかく伍鉄が、強烈な嫌味を言いに来た監督に会話で上に立ち、伍鉄を変なおじさんだと思っていたブルズの選手達も、ちょっと見る目が変わる、という良いシーンのはずなのに、ぬるっとしてメリハリがない。
全員でポカンとしているだけで、こっちもポカンとしてしまった
伍鉄はあざとさは少ないが、キャラクターが弱い
天才物理学者の伍鉄は、若手の研究発表中に乱入し、間違いを指摘して論破したり、誰かを闇に落とすことで有名で、大学で干されるなど、嫌われているらしいが、キャラクターが弱いと思った。
思ったことを隠さず言ってしまうかららしいが、別に嫌な言い方をする訳でもなく、普通隠すであろう、人を蔑んだ嫌な感情を平気で吐露するわけでもない。
無邪気な子供の様な振る舞いをしているだけで嫌な人間ではなく、可愛げもあり、嫌われるか?と思う。
むしろ学生から人気の教授になるんじゃないのか?
発表会に乗り込んで論破したのだって、高圧的でもないし、実際に筋が通っているなら何も問題がなく、むしろ学生はこんな光景を面白く感じるんじゃないのか?
いわゆる変人、不思議ちゃんなだけで、大学教授にはそこまで珍しくないタイプだろう。
その、嫌われている、という設定自体がそもそもリアルでない。
伍鉄の研究室の事務員が言うように、雰囲気に可愛げがあり、よく見たらルックスもよく、花柄のシャツも含めておしゃれにも見えるのが邪魔だ。
若くして台頭した天才物理学者、という肩書も相まって、実際にいたらめちゃくちゃモテそうな気もする。
もっと全身から溢れ出る小汚さ、清潔感のなさ、リアルにイラッとさせる感じがないと、嫌われている世捨て人的天才物理学者、という感じには見えない。
怒らない、というのも嫌われる要素にならないので、意味不明な、理解不能なことでいきなり怒り出す、とかもなくてはいけない。
伍鉄はそういうマイナス要素がほぼなく、スマートすぎる。
相手が理解してないのに宇宙の説明を続ける、とかはあるが、断ればすぐ止めてくれるし、大したことではない。
例えば、将棋師のひふみんとか、経済評論家の森永卓郎とかなら、そんなイメージに合っていて、面白くなりそうだ。
彼らを悪く言っている訳ではない。
そして、伍鉄の演技自体も、長台詞などはちょっと置きに行っているセリフっぽさがちょこちょこあり、あざとさはさほどないが、上記の理由も合わせて、あまりリアルには見えない。
伍鉄は宮下に体当りされて地面に倒れ、チームメイトが伍鉄を取り囲み、その状態で、美しい、としゃべりだすが、本当に感動してそう思っている様には見えない。
感動して目がキラキラして、泣かんばかりに感情がこみ上げてきている感じなら、何だこの人は、となって面白かったかもしれないが、そこまでではなく、ただ言ってるだけ、という感じだ。
しっかり言葉にしすぎるのも、またリアルでない。
一言もしゃべらず涙ぐみだして、宮下やり過ぎでしょ、謝りなよ、とか女子が言い、宮下が、おじさん悪かったよ、と言った瞬間に、美しい、とボソッと言い出す、とかだったら、まだ面白かった。
変人になろうなろうとしているが表面的で、変人独特の強いパワーの様なものは感じない。
なので、心から変人になりきれないなら、伍鉄は嫌な性格で、上から目線で偉そうに指示をし、ことあるごとに選手とぶつかりながら、チームが成長していく、という方がまだ感動があるかもしれない。
濃い変人でもなければ、嫌われるほどの性格でもない、不思議ちゃん風味の学者がチームを率いて、どういう感じで面白くなっていくのか、あまり想像がつかない。
ちなみに、ブルズのエースの元サッカー選手の宮下は、若者特有の青臭さの様なものを含んだ勝ち気な雰囲気がナチュラルで良い。
演じているようにはほぼ見えず、多分このままの人間なんだろう、と思わせてくれるリアルさがあって良い。
臭い冒頭、よく分からない宇宙と車椅子ラグビーとのつながり
冒頭の、バッファローの走る姿からの、車椅子ラグビー選手が黒をバックにボールに手を伸ばすシーンは格好良かったが、もっと格好良くして欲しかった。
実際の世界のプロの激しいプレーをたくさん編集して、激しい音楽と共に魅せる様な映像があっても格好良かったんじゃないか?
そしてその後の、これは、物語だ、というナレーションはもう臭くてちょっと萎える。
物語じゃないドラマなど存在しないので、無駄にポエティックでナンセンスなナレーションだ。
次のセリフの、私が見てきたたくさんの背中の物語、というのは意味が分かるので、せめてここから始めれば良かったのに。
感動的なヒューマンドラマですよ、的な雰囲気で、たいそうな音楽と共にナレーションがかかる感じはむずがゆい。
感動売りではなく、格好良い売りの方がよほど好感を持てるのに、と思う。
ギフト、というストレートにダサい、ヒューマンドラマ丸出しの安易なタイトルも相まって、見る気を削いで来る。
そういったパッケージが安っぽくても、本当に濃いドラマが展開していれば関係ないので、ある意味で真っ向勝負とも言える。
圧倒的な自信の表れなのか、単にそこまで気が回ってないのか。
そして、所々に宇宙の映像が流れるが、今の所何の興味も沸かない。
宇宙と車椅子ラグビーがどう関係しているのか全然分からない。
伍鉄は、個々の障碍の度合いも違う選手達が、チームになって闘うことが宇宙の法則に似ている、様なことを言っていたが、それは車椅子ラグビーに特化したことなのか?
車椅子ラグビーは重度の障碍を持った人達が参加しているのに、障碍者スポーツの中で一番激しくぶつかり合うスポーツで、マーダーボールと呼ばれている、という事実は面白いが。
その激しさが、惑星のぶつかり合いや、ビッグバンやブラックホールと似ている部分があるのか?
天才の考えることだから、もしかしたら、似ている要素があるのかもしれない。
しかしそれは、上述した通り、伍鉄がもっと強烈でキャラクターが濃く、魅力的で説得力がないと押し切れない。
宮下との対決で倒れた伍鉄が、美しい、と感銘を受けるシーンもよく分からなかった。
チームメイトが、キレイに円になって伍鉄を囲んで静かに見守るのは、作為的で人工的で、全然リアルじゃない。
おじさん大丈夫?とか心配する人、車椅子ラグビーってすごいでしょ、と笑いながら言う人、宮下やり過ぎだろ、とかたしなめる人とか、それぞれメンバーがしゃべっている、とかだったら良かった。
そして伍鉄が美しい、と言い始めたら、戸惑っている宮下の姿だけでなく、一回ざわついて笑いが起こったり、大丈夫?とちょっと引いている人がいたり、もっとリアルにすべきだ。
実際に同じことが現実に起こったら、そんな感じになるだろう。
そういう感じもなく、宇宙の映像が音楽と共に流れてしまう感じが、興味をひく感じにならず、ポカンとなる。
良い意味の、何だこの変な奴は、何だこの不思議なシーンは、でも見てしまう、という所までは行かない
「第2話-わりとマジです。天才学者の本領発揮!」が”物足りない☆2”理由と考察、その感想
伍鉄によるチーム改革
今話では、チームがなぜ弱くなったのか理由が明かされ、伍鉄がブルズの控え選手チームを率いてレギュラー選手チームを負かし、エースを解任された宮下が新エース候補とマンツーマンで対決するなどの様子が描かれた。
伍鉄の知恵によって、弱いとされていた控え選手が勝ってしまったり、宮下がエースを解任される展開は、痛快さがあって悪くない。
気の強い宮下とヤンキーのタイマン対決も期待感があり、少し興味を引かれた。
宮下は、プライドが高く、素直でない若者感がよく表れていて好感が持てるが、ヤンキーは思っていたより軽い人間で、両親との感動的なシーンも邪魔で、伍鉄にももっと存在感があったら、もっと面白くなったんじゃないかと思う。
それでも1話よりは面白かった。
伍鉄の指示でレギュラーメンバー敗北
伍鉄はブルズのコーチになりたいが、選手達から反対され、伍鉄のチームがが勝てたらコーチ就任、負けたら撤退という条件で紅白戦を行うことになる。
伍鉄がブルズの控え選手を指導して、レギュラー選手チームを破ってしまう展開は、痛快さがあってちょっと面白かった。
レギュラーチームは、鼻っぷしの高い宮下がリアルなので、負かしがいがあって良い。
あんなに、宮下をみんなで露骨にマークしたり、妨害をしてスローインやシュートをさせない、程度で簡単にレギュラーチームに勝ててしまうのか?とは思う。
ちょっとうまく行き過ぎなので、もう少し手こずって欲しかった。
宮下が、なるほどそういう作戦ね、素人が考えそうだな、などといなしてしまう、というのが何回かあるが、二の矢三の矢は大丈夫でも、五の矢六の矢はさすがに効いてきて崩れる、とかだったら面白かった。
点数的には試合の後半で控えチームが勝ってきた、という感じだったが、雰囲気は終始レギュラーチームが押されっぱなしだった。
シャークヘッドに、ブルズのエースと監督が移籍しただけでこんなになるのか?
なるのかも。
特に監督の采配は大きいのかもしれない。
それにしても、もう少し苦戦して欲しかった。
そして、ブルズが地に落ちたその理由を明かすのが、2話ではもう遅い。
そこまで引っ張るほどのことではなく、引っ張るほど魅力的な展開、映像、人物描写もないのに、なぜ隠すんだ?
むしろ、名刺代わりの1話でチーム状況をさらっと明かした方が、よほど応援できて分かりやすい。
1話では、これから面白いドラマが始まりますよ、という前フリをガツッとするべきだと思うが、ぬぼっとしている。
そのくらい第1話にはより心血注ぐべきだし、一回失った視聴者の興味を取り戻すのは至難の業だと思うが、あまり重要だと思ってなさそうだ。
何はともあれ、控え選手が楽しみながら勝ってしまったのは悪くないが、もう少しレギュラーメンバー達はもがいてくれた方が見応えがあった。
その後、渋々伍鉄がコーチをすることを認めた宮下が、伍鉄に辞めてもらう、と急に言われてさらに突き放される感じは、痛快さがあって悪くなかったが。
伍鉄は、存在感は少し出てきたが、物足りない
伍鉄は、1話よりは少し味が出てきて、存在感は悪くなかった。
ヤンキーの両親に、息子と向き合ってない、とサラッと言ったり、負けた宮下に、エースを辞めてもらう、邪魔をしている、とストレートに言ってしまう感じなど、気持ちが良くて良い。
怒りで言ってやろうという感じではなく、自分が物事の真理だと思ったことは、隠さず言ってしまう無邪気さが垣間見えて悪くない。
伍鉄は、人を闇に落とす、と評されて嫌われている様だが、闇に落とす、というほど強烈ではなく、物足りない。
ヤンキーの両親にも、宮下にも、核心を突いた後に、執拗に責めて、いかにダメか人格否定をする訳でもない。
あなた方が見放したから、人を恐喝する犯罪者になった、息子より自分が可愛いから叱れない、本当は息子の異変を知ってて見ないふり、子供を持つ資格がない、彼が怪我をしたのも、構って欲しかった無意識の裏返しでは?などと言い、そう思いませんか?と会話を促し、反論する両親をねじ失せてこけみそに言う、とかなら闇に落とす、と言えるかもしれない。
宮下には、控え選手より下なのに偉そうなエース気取りはチームの癌でしかなく、監督に指示されないと動けないでくのぼうで、他の選手の使い方も何も知らない、とか言って、怒る宮下に執拗に分かるまで言い聞かせる、とかだったら、闇に落としている。
そこまでではなく、伍鉄の指摘はサラッとしているので、言われた方もそこまでのダメージではない。
伝えなくてはいけない言いづらいことをサラッと指摘し、感情的にもならず、遺恨を残すような嫌な言い方もしないこの伝え方は、むしろこれ以上ないスマートな指導法と言えるかもしれない。
こんな人の方が、監督には向いているのかも。
ヤンキーに、条件を飲んだらお金が増える、とチラつかせて、宮下と対決させてしまうのも言葉巧みで格好良い。
宮下を奮起させると同時に、最初の3万円すら払わずに済んだんだから、大分策士だ。
そんなこんなで、伍鉄にはそれなりの魅力が増してきたが、スマートさが大きいので、まだ物足りない。
1話よりも、よりモテそうなイケオジになって来ているので、ガツンとくるキャラクターじゃない。
言うべきことはズバッと言うが、そこまできつくなく、策士で、情緒不安定でもなく紳士的で、よく見たら容姿も良く、不潔でもなくそこそこキレイにしている。
時々意味不明な宇宙の理論をしゃべりだすが、ちょっと制止したらやめてくれるし、空気も読めなくはない。
なので、理解不能で嫌われている天才物理学者、というクセの強さはあまりない。
外側的には、もっと小汚く、風呂にも入ってなさそうな脂ぎっている感じ、フケがあったり、鼻毛が出ていたり、ファッションもダサいとか、やり過ぎてはいけないが、もっとそんな世捨て人感が欲しい。
人格的にはもっと、空気の読めなさ、デリカシーのなさ、こいつは痛いな、というマイナスの部分がないとリアルでなく、軸になるキャラクターとしてはやはり弱く感じてしまう。
人の話なんてほぼ聞いておらず、いつも人を苛立たせてるくらいで良い。
女性雑誌記者に、変な人、と可愛く称されるくらいでは全然足りない。
例えば、チームを宇宙に例えてアドバイスしだし、理解不能で変な空気が漂い、コーチに注意されても、今これが重要なんです、とちょっと怒ってヒートアップしてビッグバンやら難解な物理の公式の説明をちょっと長めに聞かせる、とか。
シャークヘッドのコーチに対して、怒りながら、あなたは宇宙の可能性を何も知らない、砕けた星は新たな一番星を生む、あなた方の様な小さなブラックホールは長続きせず、いずれ消滅する、証明式はこれだ、とか、よく分からないことを興奮気味に言ってしまう、とか。
独特の強いこだわりや哲学があり、空気を壊してでも主張せずにはいられない、という猪突猛進さはあまりない。
変わってる人だな、程度だ。
宮下やヤンキーの親にズバズバ言ったり、シャークヘッドのコーチに言い返すこと自体は良いが、怒ってはみでる感じがあまりないのが物足りない。
前々回の日曜劇場の山王社長の様な、パワハラ丸出しのダメな悪態や怒り方は論外だが、怒り自体がないのはそれはそれで見応えがない。
怒りじゃなくても良いが、どんな人間か分かるような感情表現がなければ、薄い。
ずっとニコニコして優しく、声を荒らげないが、ニコニコしながもらキツイこともズバズバ言う、とかでも面白いかもしれない。
今の所伍鉄は、モテそうな感じもある不思議ちゃんな物理学者で、強い感情表現もほぼなく、キツイこともさらっと言えるスマートな指導者だ。
今話の時点でその人間性に魅力が全くないとは言わないが、物足りない。
もっと変人でないと。
まーちゃんと呼んでいる美人のいとことも、壁もなく普通に親しく接している感じとかもちょっと邪魔だ。
妬みとかではなく、もっと人間味が欲しい。
いとこと一緒にいる時は、いつもつまらなそうにして、帰りたそうにしている、とかだったら面白い。
口うるさいあのいとこに苦手意識がある、とか。
そういう訳でもない伍鉄のスマートさは、あんまり応援しづらい。
育ちの良いお坊ちゃんみたいな感じ、というか。
研究室の事務員の様に、素敵、と感じる女性視聴者もいるだろうから、このくらいのマイルドな人物像の方が受けが良いのか?
鼻毛爆発のひふみんみたいになると、さすがに視聴者は引いてしまうのか?
フケだらけの金田一耕助みたいな感じとか。
そんな外見と内面、全体から醸し出る雰囲気が、伍鉄は普通寄りでつまらない。
いや、普通より上の一軍の人間なんじゃないか?
毒には毒を持って制す、じゃないが、地に落ちたブルズを、世間からつまはじきの学者が立て直す、マイナスとマイナスを掛け合わせてプラスになる、から面白いんじゃないかと思うが、特にそんな感じもない。
ブルズには勝ちたい動機がなさそう
ブルズも、今は弱いかもしれないが、
別に復活する必要もないんじゃないか?
特に、みんな今の現状に大してなんとも思ってなさそうだ。
強いて言えば宮下くらいが、まだこのチームで勝とうとしているのかもしれないが、そこまでもがいている感じもない。
言葉に出来ない鬱屈さを抱えてはいるようだが。
伍鉄の言うように、そもそもチームの現状自体把握できておらず、みんなに慕われる人格者でもないし、リーダーとして引っ張れてもいない。
弱いチームの中では王様になれるから、現状に甘んじてこのチームで続けているだけ、という感じだ。
せめて宮下は、このチームで勝つことをまだあきらめてない、という真摯的な深みがあっても良かったんじゃないかと思う。
宮下は、全員の特性を日々確認し、どうやって勝つ事が出来るのか、戦術を勉強しながら監督のように模索している、とかならこのチームを応援したくなる理由はまだあるかもしれないが、そうでもない。
他のレギュラーメンバーも、それぞれポリシーはある様だが、勝つとか強くなるとかではなく、やっていることそのものに満足している様に見える。
それらも全部含めて、地に落ちた、と言えるのかもしれないが、特に勝って欲しい様な人格の人達でもない。
弱い控えメンバーが楽しみながら、どんどんライバルを蹴落としてくのであれば、痛快で面白いだろう。
なので、レギュラーメンバーではなく、控えメンバー達が主軸の物語の方がよほど面白いかもしれない。
シャークヘッドにレギュラーメンバー全員引っこ抜かれ、弱小の控えしかいないチームを立て直すなら痛快なので、それだけで伍鉄がチームを率いる動機になり得ると思う。
一勝でもしたらジャイアントキリングだ。
そうではなく、伍鉄は車椅子ラグビーに魅了されただけで、このチームで勝ちたいと思ったわけじゃなく、どこのチームでも良かったんだろう?
自分が指導したかったから、自分がコーチになれる程度に弱いチームであれば。
なので、ブルズも強くなりたい訳でもないし、伍鉄もこのチームでなければ、という訳でもなく、ピースがハマった感も特にない。
それがハマれば、見守りたくなったと思うが。
普通のヒロイン
このドラマのヒロインであろう雑誌記者の霧山は、比較的自然で、特にあざとくもなく、ドラマにとって邪魔になってはいないが、特に魅力的でもない。
その場の空気感を邪魔しない美人、という感じで、いる方がその場が少し華やかになるな、という程度で、強く引き込まれることはない。
まだ2話だが、どんな人間か分からない、というのが大きく、良いスパイスにはなり得ていない。
でもドラマのヒロインなんて、顔が美人で大根でなく、華を添える程度の存在感があれば、文句を言う人などとんどいないのかもしれない。
彼女がどんな人間なのか分からない、というのは、本音を隠しているからだと思う。
それは、役のキャラクターとしても、役者の演技自体にしても。
彼女は、大して乗り気でない車椅子ラグビーの取材を編集長にゴリ押しされたが、それが嫌なのか、大して嫌でないのかの表現も弱い。
分かりました、やります、と言ってニコッとして、編集長がいなくなってから、めんどくさっとボソッと言ったって良い。
そういうキャラクターの方が人間的で、むしろ彼女に合っている気もする。
そういうのがやりたくないなら、もっとハッキリ自分の気持ちをさらけ出す奴で、車椅子ラグビーは全然興味ないので、やりたくないです、などと言って編集長と言い合いになる、とかでも良い。
ハッキリ言葉に出さないが、いやーと言いながら一向にやると言わない強い頑固さがあったりしても面白い。
とにかく、霧山がどんな人間なのか、分かる個性的で魅力的な振る舞いを何かしら入れないといけないが、特にない。
それは編集長とのやりとりだけでなく、全てに渡っての話しだ。
上記にあるくらいハッキリしていれば、実は車椅子ラグビー面白い、となった時の跳ね上がりが出てくるだろう。
別にあまり乗り気でもないけど、そこまで嫌じゃない、というフニャッとした感じが、リアルではあるが、起伏がなくつまらない。
過度に嫌とか、逆にノリノリとかの不自然さを避けたいなら、このフニャッとした感じは安全だろうが、この先どんどん前のめりになって、車椅子ラグビーの世界に夢中になっている感じにしなければならない。
その目がキラキラした感じに比べたら、1話、2話の霧山は、イヤイヤ取材してたんだな、とハッキリ分かるくらい。
この役者にそこまでのポテンシャルがあるのかは分からないが、これが全てだという気もする。
今の所、まだ覚醒してない演技をしてるだけなのかもしれないが、どんな人間か分からず魅力的ではない。
一歩踏み込んで、この時点で、実はイヤイヤだ、という表現があった方が、こっちには分かりやすいし、面白い。
後に覚醒する演技がものすごければ良いが、正直あまり変わらなさそうな気もする。
伍鉄が実は策士で、控えメンバーがレギュラーメンバーを圧倒していった時に、霧山は驚いた演技をしていたが、ちょっと弱い。
もう少し強い反応をしても良い。
この調子では、覚醒するまでにどれだけ時間がかかるのか分からない。
というか、それはそもそも覚醒など想定されていないからだ、とも考えられる。
何はともあれ、この先霧山がどうなっていくのかは分からないが、今の時点では物足りない。
ストーリーを邪魔しない美人で、華を添えるのは確かだが、良い意味で邪魔すべきだし、もっとガツンとした感情表現が欲しい。
この状態のヒロインが、色恋沙汰に巻き込まれていこうが、あまり興味がない。
まあでもヒロインってこんなもんだろう。
こんなものではないと思いたいが、昨今のドラマの作り方なんてこんなものだろうと思う。
ちなみに、ブルズのマネージャーで伍鉄のいとこの〜は、演じている感じがほぼなく、ナチュラルでとても良い。
人格的には、気乗りしないマネージャー役を仕方なくやっている感じで、バスケに詳しくないが特に勉強する姿勢もなく、ちょっとヒステリックな感じも見え隠れする様な普通の人だ。
特に魅力的な人格ではなく、普通の人だが、ナチュラルなので存在感がある。
あまり骨のないヤンキー
車椅子のヤンキーが伍鉄にうまく騙され、宮下から入団試験を受けさせられる展開自体は面白いが、ヤンキーにもっと骨が見たかった。
いくら普通の車椅子の人よりは速く走れるとしても、セミプロの宮下には歯が立たないのは分かるが、悔しがり方が単調で薄い。
点数が全く入らず、クソっクソっと弱音を言うのは軽くて普通すぎるので、もっとヤンキーのプライド的なものを見たかった。
調子に乗っているヤンキーがコテンパンにされる、という勧善懲悪自体に気持ち良さがない訳ではないが。
宮下に全く歯が立たないことにビックリするが、覚悟を決めて真顔になり、次から次へと新しいアプローチを試みるも通用しないが弱音を一切吐かず、終いに激しく倒されて鼻血を出し、さすがに同情して声をかける宮下に、なめんな、こんなかすり傷で、と言い返すくらいの気概が欲しかった。
それなら、その姿勢だけでこっちは涙腺が緩んだかもしれない。
それを見ていた両親も、その不屈の息子の姿勢は知らなかった一面で、息子を過小評価していた、というのも相まって、自然と心打たれたんじゃないか?
倒れた息子を起こしに向かい、抱きしめるのだって自然に見えたかもしれない。
このヤンキーは、昔アスリートだったんだろう?
ならその片鱗をもっと散りばめるべきだ。
こいつ、ただのヤンキーじゃない、と思わすくらいの深みのある負け方が見たかった。
宮下に翻弄されるだけされて、弱音を吐きつつも最後は一矢報いたが、こんなやつ別にチームに入れるほどの大した人材じゃない。
それは身体的にも、メンタル的にも。
別にレクリエーション派もいるから彼らよりは能力は上かもしれないが、いちいち言うことを聞かすのも面倒くさそうだ。
このヤンキーを更生させる、という目的なら別に良いだろうが、シビアな目線でスカウトを考えた場合に、もっと良い人材はいるだろう、探せば。
トップスピードだけ、もしくは加速だけ、明らかに宮下を上回っている、というか、オリンピック選手より速い、でも総合的に宮下に叶わないから、磨いたら光って使えるかも、とかなら分かるが。
身体的にもメンタル的にも光らない、いちいち反発してきそうなやつを入れるメリットなんてない。
ドラマ的にも、もっと魅力的な部分がある人物として描いてくれないと、このヤンキーを一体どう応援するんだ?
そこら辺に何もスパイスがないので、この闘い自体見応えがないし、両親が駆け寄って抱きしめるのも臭いだけだ。
ヤンキーがまるで歯が立たない宮下はちょっと格好良かったが。
本当にプレーしている役者たち
このドラマでは、車椅子ラグビーがテーマだが、実際に役者が車椅子に乗り、本当にぶつかり合っているので、そこには嘘がなくて良い。
実際の車椅子ラグビーをあまり見たことがないので、プロから見たら、もしかしたらまだ甘い部分はあるのかもしれないが、そうだとしても、動きなどにちゃっちさや作り物感は今のところ感じない。
宮下の俊敏な車椅子操作など、本当に車椅子ラグビーの選手の様に見える。
控えの女子選手が、ガードのために相手に車椅子で激しめにぶつかる感じなど、楽しそうで良い。
きっと、ぶつかる感じに爽快感もあり、嘘でなく楽しいんだろうな、と思う。
健常者だろうがそうでなかろうが、あんなに激しくぶつかっても大丈夫なのか?と思うが、大丈夫なように特殊に車椅子が作られているらしい。
そもそものフレームが頑丈で、大きなバンパーや転倒防止バーがあり、低重心で極力倒れづらい様に作られているそうだ。
車椅子が衝撃をほとんど吸収するから、首などにもほぼ影響がないらしい。
そうでなければ、頚椎損傷した人などは、とてもじゃないが出来る訳がないか。
体重の重い人が軽い人にぶつかっても、正面であれば、あまり吹き飛ばされたりもしないらしい。
コンタクトスポーツの中で、自分にも相手にも気兼ねせず、これほど思い切りぶつかれるスポーツなど他にないかもしれない。
実際のラグビーはケガは覚悟の上で、アメフトだって、防具はしているが安全とは言い切れない。
生身の体で直接ぶつかり、吹き飛ばされ、負傷は当たり前で、下手をしたら死ぬ可能性も少なくなく、恐怖がつきまとう。
そういう意味で、車椅子ラグビーは大分セーフティで、一定の年齢以上なら誰でも出来そうで良い。
あのぶつかりは、一回やってみたい気はしないでもない。
あまり気にならない今後、見るのに大分エネルギーがいる
今後、ブルズはチームに新たなメンバーも加わったりしながら、伍鉄の宇宙物理学を駆使した独特な指導で次第に力をつけ、いずれはシャークヘッドを打ち負かすまで行くのかもしれない。
霧山とメンバーとの恋物語などもあったりして、メンバー同士の衝突、コーチとメンバーの対立など、人間ドラマもそれなりに描かれていくんだろう。
車椅子ラグビー自体、ぶつかることも含め面白そうな雰囲気はあるが、ドラマ的に先が見えるので、めちゃくちゃ見るのがしんどい。
強烈に魅力的な登場人物もおらず、伍鉄が名監督感を発揮しようが、ブルズが優勝しようが、霧山が誰かと恋仲になろうが、宮下が、新メンバーが活躍しようが、ほぼ興味がない。
まるで、小劇団の臭い感動ものを見ている感じで、ここ最近の日曜劇場の中で一番キツイかもしれない。
車椅子ラグビーという競技自体は特殊で、一般的にはそこまで知られていないスポーツだが、だからといって、こんなスポーツがあったのかと目からウロコで、釘付けになるほどでもない。
登場人物の魅力足らずをそれだけで補えるほどの新鮮さは特にない。
ぶつかるのって楽しそう、迫力あるな、くらいだ。
というか、パラリンピックでも東京勢が金メダルを取ったし、車いすスポーツが題材の漫画もいくつもある。
より車いすラグビーの中身を知ることが出来るのは少しは興味があるが、それでも、深い人物描写、それを元にした息を呑む展開などは特にない。
宇宙物理学者が実績もないのに車椅子ラグビーのコーチになる、という設定が珍しいだけの、表面的な描き方の感動スポーツドラマだ。
いつもの日曜劇場と同じで、こんなもんだろう。
一番お金がかからないはずの、演技や人物描写がいつもゆるい。
それ以外の外側の箱をいくら豪華に、もしくは珍しいものに変えようが、同じことだ。
今回は、見るのがかなりしんどいので、何とか頑張って3話までは見ようも思う。
いっそのこと、ヴィヴァンみたいにめちゃくちゃなサスペンスアクションの方がまだ見やすい。
リブートもしかり。
見やすい=面白い、では全くないが、明らかな感動ヒューマンドラマ風で薄く、引き込まれる要素がないのはなかなかキツイ。
同じ面白くないなら、まだ見やすい方が、と思ってしまう。
見なきゃいいだろ、と言われればそれまでだが。
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