映画「コマンドー(1985)」を“今すぐ見るべき!”理由と考察、その感想

①今すぐ見るべき!☆5

コマンドー  英題:Commando

監督-マーク・L・レスター 1985年 92分

脚本-スティーブン・E・デ・スーザ

出演-アーノルド・シュワルツェネガー、アリッサ・ミラノ、レイ・ドーン・チョン、他

映画「コマンドー」のあらすじ

元特殊部隊の隊長メイトリックスが自分の娘をテロリストに人質にとられ、ある国の大統領の暗殺を強要される。

しぶしぶ協力をする振りをして飛行機に乗り込むが、スキを見て反撃し飛行機を脱出、残された時間で娘を救い出すために動く。

道すがら出会った客室乗務員の協力を得ながら、独自に武器を調達し、探し出した敵の拠点に向かう。

たった一人で敵のアジトに乗り込むメイトリックス、無謀とも思える行動だったが・・・。

“今すぐ見るべき!☆5”理由と考察、その感想

頭のねじが外れた特殊部隊隊長

子供の頃に見て、かなり鮮明に脳裏に焼き付いている。

車にひかれても平然としていたり、電話ボックスを素手でつぶしたり、銃やロケットランチャー打ちまくり、斧で相手をざっくざく切っていったり・・・。

とにかく迫力があり、スカッとする。

洋画劇場でやっているとやっぱり見てしまう。

独特の音楽と合わせて、これこれって感じになる。

出てくる武器が、この世の武器すべて出てくるんじゃないかってくらいたくさん出てくる。

マシンガン、ショットガン、ナイフ、斧、地雷、ロケットランチャー・・・

ちょっとこの主人公大丈夫か?とも思ってしまう。

いくら特殊部隊の隊長でも、こんなぶっとんだ隊長はいないんじゃないかという。

でもそこが振り切れているから、気持ち良い。

「ランボー」とはまた違う暴れ方だ。

ランボーは身をひそめながら少しづつターゲットに近づいていくが、コマンドーのメイトリックスは、隠れずに真正面から歩いていくイメージ。

実際には隠れたりもしているが、前に進んでいく圧がすごい。

もし自分が狙われていたら、ランボーも怖いが、メイトリックスの方が怖いかもしれない。

ランボーはまだ人間的というか、話せばわかる気がするけど、メイトリックスは多分許してくれない。

いや、ランボーも分からないか。

どっちもこっちに向かってきている時点で怒らせているわけで、そうなったらもう取り返しがつかない。

メイトリックスはちょっとキレている感じがいい。

たまに見たくなる。

シュワちゃんの肉体派アクション映画の最高峰 追記:2023/05/27

これはシュワちゃんの肉体をフルに使ったアクション映画で、こんなに筋肉で闘う生身のアクションヒーローはメイトリックスをおいて他にいないだろう。

武器を使いこなすハルクというか。

アベンジャーズに入れる。

武器を使いまくりでバッタバッタと無双していく、と聞くとB級っぽいが、その全編に流れる雰囲気が軽くなく、独特の音楽も合わせてB級ではなく、重厚よりの作品になっている。

コミカルな描写もあるが、シュワちゃんは真剣なので、邪魔にならない。

アクション映画が好きな人は、これを見てつまらないと言うはずがないと思う。

シュワちゃんの肉体派アクション映画ではこれが一番好きだ。

猪突猛進の単純なストーリーだが、シュワちゃんの肉体なら実際に出来てしまいそうな説得力があり、成立している。

現代でこれを作ろうとしたら、無理やり感が出てしまうだろうが、この作品にはそれはなく、真剣に作られている感じがする。

きっと、うっぷんがかなり溜まっていた時代で、それをメイトリックスを使って制作陣がこれでもかと吐き出したんじゃないかと思う。

ただの無双ではなく、見ていて元気になる様なパワーが込められている作品だ。

メイトリックスって危ない人間なんじゃないか?なんて考えずに、悪が倒されていくのをただ見ているだけで楽しめるはずだ。

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