映画「パイオニア(2013)」が“つまらない”理由と考察、その感想

⑤つまらない☆1

パイオニア 英題:Pioneer

監督-エーリク・ショルビャルグ 2013年 106分

脚本-エーリク・ショルビャルグ

出演-アクセル・ヘニー、ウェス・ベントリー、他

“つまらない☆1”理由と考察、その感想

序盤は期待させるが・・・

ミレニアムの制作陣とパッケージに書いてあったので借りたが、すごい期待外れだった。

見間違えたのか?

惹かれたのは最初の数十分だけで、あとはどんどん下がっていく。

潜水士の壮絶な闘いがリアルに描かれているのかと勝手に想像していたが、内容は企業の不正を追うサスペンスドラマだった。

それでも別にかまわないが、面白くは感じれなかった。

潜水士が吸う空気は酸素だけでなくガスを混ぜるというのは知れて面白い。

油田の利権争いに、ガスの配合まで関わってくる、深いところまで知ってくると殺されそうになるなんて所も、実際の話ということで実に怖いし、これも興味深い。

逆に、これだけ要素があるのになぜ面白くならないのか、というのも不思議だ。

利権争いでガスの配合云々、という真相に近い所までもっと早く見せちゃっても良かったような気もする。

その後に殺されそうになったりする訳だから、アクション的な要素も十分ある。

結局は長々見せておいて利権争いでした、という話で、兄が亡くなった葛藤だとか、主人公の気持ちの流れというのもあまり描かれていない気がして、主人公を好きになれない。

主人公がよくいるような甘いマスクではなく、頭が薄くてひげを生やしているというのは味があっていいなと思ったが、人格的に懐が狭い印象を受ける。

持病持ちの同僚が責任を負わされたけど、結局それは間違いだったのに、ちゃんと謝っている所もないし、人間的なドラマがないまま中盤からほぼサスペンス要素だけで進んでいく感じが、もうただ目で追っている感じになる。

ピークは序盤の事故が起きるシーンで、そこからはもう特に目を見張るような描写はない。

結局主人公も最終的にお金をもらっていたけど、本当にそれでいいのか?

こんなもののために俺は動いてたんじゃない、ともならなかった。

うーん、いまいち。

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