「イット・フォローズ(2014)」が“物足りない”理由と考察、その感想 

④物足りない☆2

イット・フォローズ 英題:It Follows

監督-デヴィッド・ロバート・ミッチェル 2014年 100分
脚本-デヴィッド・ロバート・ミッチェル
出演-マイカ・モンロー、キーア・グリクリスト、他

“物足りない☆2”理由と考察、その感想

ホラーの体をなした青春映画である

誰か見知らぬ人がついてくるというのは気持ちが悪いし、確かにこわい。
しかし、なぜついてくるのかという理由も分からずじまいで、人間ドラマも少なく、物足りない。
ついてくるものを自分に移してくれという行動は勇気があるし、みんなで訳のわからない恐怖に立ち向かうのも悪くはない。
しかし、悪いことをしていないのに命の危険にさらされるのだから、子供たちだけで対処するのでなく、大人も交えて本格的に戦って欲しかった。
そしてなぜこんな恐怖の連鎖が起きたのかという謎を解明していくというミステリー要素があったら深くなったと思う。
漠然と怯え、謎のまま敗北していくというのは、ホラーうんねん以前にドラマとして見応えがない。
ホラーというジャンルは怖がらせることに主眼を起きすぎて、中身がないことが多いが、この作品もそんな感じだ。
これはいかにも若者が友達やカップルを連れて見に行くために作られたといっても過言ではない。
子供たちだけで闇に立ち向かい、かばい合ったり、ホラーの体をなした青春映画じゃないかと思う。
むしろ、重厚なストーリーでもいけないし、成熟した大人がしゃしゃり出てきて解決に向かってはいけないんじゃないかとも思う。

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