映画「イコライザー(2014)」を“見て損はない”理由と考察、その感想

③観て損はない☆3

イコライザー 英題:The Equalizer

監督-アントワーン・フークア 132分 2014年

脚本-リチャード・ウェンク

出演-デンゼル・ワシントン、マートン・ソーカス、クロエ・グレース・モレッツ、他

映画「イコライザー」の簡単なあらすじ

ホームセンターで働く初老の男性ロバートは、行きつけの喫茶店で、売春宿で働く少女と知り合う。

ある日少女は、宿を仕切るマフィアから暴行を受け、病院に入院することになってしまう。

少女の身を案じたロバートは、自分の金と引き換えに彼女を解放してくれるようマフィアに直談判しにいくが、その誠実な頼みにも全く耳を貸そうとはしなかった。

ロバートは、一旦部屋を後にしようとしたが引き返し、ものの数十秒で部屋にいたマフィア全員を制圧してしまう。

この行動がきっかけで、ロバートはマフィアの組織全体から命を狙われることになってしまうが・・・。

ロバートの正体は? 組織との対決の行方は?・・・

“見て損はない☆3”理由と考察、その感想

予告編がやたらと格好良かった

映画を見る前に、テレビで流れていた予告編が非常に格好良かった。

デンゼルの落ち着いた立ち振る舞いで、弱い市民を守るため、謎の経歴の男が悪をばったばったと倒していく感じ。

テーマが奥深いデンゼルと合っている気がして、期待に胸を躍らせていた。

実際見てみると、予告編の方が良かったなと思ってしまった。

予告編の編集が上手かったのだろうか。

ロバートが暴れる理由が欲しい

非常に見やすくていいのだが、少し物足りなさを感じる。

ロバートが少女を守るためにマフィアを殺してしまうが、もっと明確な理由が欲しかった。

確かにマフィアにテリーは暴行されてしまったし、もしかしたら相当ひどい仕打ちを裏で色々やられているのかもしれない。

しかし、作品の中では詳しく描かれておらず、テリーもそこまでか弱い感じの女の子ではない。

マフィアもロバートに対して無茶苦茶な振る舞いをしたわけでもなく、一応ロバートの話は聞いていた。

テリーの境遇をもっと深く知りたかったし、マフィアももっと素行が悪く、これでは手が出てもしょうがない、というところまで設定してほしかったなと思う。

出来ればマフィアの方が先に手を出す方が良いと思う。

こういう境遇の少女は恐らくたくさんいるはずだから、助ける口実がもっと強くないと違和感がある。

そうでなければ、行き過ぎた正義感になってしまうので、やむを得ずに体が動いた感じが欲しいと思った。

止まらないロバート

一度手を出してしまったから、組織を壊滅まで追い込んで、徹底的にやるという所は筋が通っていて面白い。

ロバートはかつての自分の組織の上司に会いに行くが、その上司の「彼は私たちに助けを求めに来たのではなく、許可を求めに来たのよ」というセリフがしびれる。

最後は自分が働いていたホームセンターで、銃を使わずに、置いてあるものを使って戦うが、少しは銃を使ってもいいんじゃないかと思った。

エンターテインメント性やサービス精神もあるのだろうが、そこまでナチュラルではなく、少し無理矢理に見えた。

元特殊部隊の敵も、雰囲気はあるが薄い悪役だった。

デンゼルの倒しがいのある悪役だったらもっと良かったんじゃないかと思う。

アントワーン・フークアとデンゼルの相性は良いと思うので、ぜひ今後にも期待したい

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