魂の辛口映画感想

~面白い映画って本当に少ない~

*

ラスト、コーション Lust, Caution

      2016/03/30

感想

重厚な映像

日本に占領されていた香港、上海はこんな雰囲気だったのかと感じられる。

全編に渡って重厚にリアルに作られている。

性描写は過激だとして話題になったみたいだが、さほど過激とは思わなかった。

こういうシーンを長く使う時点であまり他の作品にはないから言われているのかもしれないが、リアルを優先する上では、なんら問題ないことだと思う。

お茶の間で家族と見るということはオススメ出来ない。

話が盛り沢山

戦争ものであり、スパイものであり、恋愛ものであり、話としては要素がたくさんあるが、非常にうまく絡み合っていて、違和感はない。

スパイとしてもぐりこむところは、緊張感がこっちにも伝わってきて実にハラハラする。

戦争を背景に様々な要素があるが、主にハニートラップを相手に仕掛けるのが軸になってく。

悪い奴を好きになる?

スパイとしてもぐりこみ、ハニートラップを仕掛けるのが、それがなんとも切ない。

ハニートラップを仕掛けているうちに、本当に好きになってしまうというのは耳にするが、どっちかというとこの作品は、仕掛けられた側の心の動きがよく描かれている。

仕掛けられた方が、予想以上に心を開いてくる。

ただ引っかかったどころではなく、引っかけてきた方を本当に大事に思い、大切に扱い、愛してしまう。

仕掛ける側からしたら、成功だがやりすぎた!という感じか。

仕掛けた側も人間ですから、心が動かないはずがない。

そういったハニートラップの内部がリアルに描かれている。

登場人物の演技がリアル

役者の演技が実にリアルだ。

スパイ役のタンや、取り巻く演者もさることながら、トニー・レオンが実にいい。

決して感情をあまり表に出さず、何を考えているか分からない、冷徹で頭がいい感じがよく出ている。

こんな人間だからこそ、スパイによって心を次第に開いてくる感じがリアルに感じる。

トニーの役は実に厳しい立場で、いつ狙われるかもわからず、表向きは冷徹にならざるを得ない立場だ。

もともと冷徹な所もあるとは思うが。

そんな立場だからこそ、身内にすら絶対見せない隠した部分があるり、それが徐々に開放されてくる。

そういった深みがトニー・レオンが上手く表現している

 - ②オススメ , ,

アドセンス

アドセンス

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

ジャージー・ボーイズ Jersey Boys

あらすじ  1950年代にアメリカのジャージーで結成した音楽グループが、時にはお …

地獄の黙示録

見どころ!→カーツ大佐の王国を見よ! 監督-フランシス・フォード・コッポラ 19 …

東京暮色

見どころ→笠智衆の背中は父の背中。 監督-小津安二郎 1957年 140分 出演 …

パンチドランク・ラブ

見どころ!→人を好きになったかんしゃく男は強い 監督-ポール・トーマス・アンダー …

マルホランド・ドライブ Mullholland Drive

見どころ→独特の映像美と隠された謎 監督-デヴィッド・リンチ 2001年 145 …

セブンス・コンチネント

見どころ!→後半に親子が取った衝撃的な行動にあなたは何を感じるか? 監督-ミヒャ …

光の旅人 K-PAX

監督-イアン・ソフトリー 120分 2001年 脚本-チャールズ・リーヴィット …

マグノリア

見どころ!→人々の心の葛藤に耳を傾けよ! 監督-ポール・トーマス・アンダーソン  …

それでも夜は明ける 12 Years a Slave

感想 理不尽な搾取 思っていた内容と違った。 奴隷になった主人公が、あきらめない …

ルーシー LUCY

監督-リュック・ベッソン 2014年 89分 脚本-リュック・ベッソン 出演-ス …