魂の辛口映画感想

~面白い映画って本当に少ない~

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ミスティック・リバー  Mystic River

      2017/06/03

見どころ!→このラストにあなたは何を感じるか!?

監督-クリント・イーストウッド 138分 2003年

出演-ショーン・ペン、ケビン・ベーコン、ティム・ロビンス、ローレンス・フィッシュバーン、他

あらすじ

ジミー(ショーン・ペン)、デイブ(ティム・ロビンス)、ショーン(ケビン・ベーコン)の仲良し男の子三人組は、その日もいつものように路上で遊んでいた。

ふと目に入った乾ききっていない地面のセメントに、いたずらでそれぞれ自分の名前を刻んでいく三人。

そこに警官らしき男が通りかかり注意を受けるが、デイブだけ車で連れて行かれてしまう。

それは実は偽警官で、デイブは監禁され、性的いたずらを受けてしまった・・・。

時は経ち、25年後。

ジミーは犯罪から足を洗い、愛する家族と共に雑貨屋を経営。

ショーンは刑事になるが、妻とは疎遠になっている。

デイブは結婚して家族と一見幸せに暮らしているが、今も過去のトラウマに悩まされている。

三人は同じ町で暮らしているが、会ってもあいさつ程度で、昔の様に親しくしているわけではない。

しかし、ある事件をきっかけに、三人が再び顔を突き合わしていくことになる。

ジミーの娘が遺体で発見され、その事件をショーンが担当し、事件当日の夜、デイブはなぜか血まみれで家に帰宅していた。

愛娘が殺されたジミーは激高し、ガラの悪い犯罪者仲間を使って、警察に構わず勝手に手荒な犯人探しを始めてしまう。

それを知りながらも、冷静に聞き込みをしながら捜査を進めていくショーン。

デイブは、最初は強盗に襲われて殴り返したと言っていたが、情緒が不安定で、次第に証言が二転三転していく。

ジミーの娘を殺した犯人は一体誰なのか?

かつて仲の良かった三人の人間を中心に、それぞれの立場や背景、家族関係が絡み合っていき、事件は思いもよらぬ方向に向かっていく。

最終的に明かされた驚愕の真相とは・・・?

感想

クリント・イーストウッドの監督作品です。

登場人物のそれぞれの人生観もしっかり描かれているので、サスペンスとしてだけではなく、重厚なドラマとしても楽しめます。

粋なセリフなど、クリント・イーストウッドらしい感じも散りばめられています。

主軸となる三人の演技もそれぞれが個性的で、とても見ごたえがあります。

ショーン演じるジミーは犯罪から足を洗ったということになっていますが、見た目は明らかに怖い親父です。

今でも犯罪に関わっていそうというか、怒らせたらやばいだろうな、という感じがよく伝わってきます。

ケビン・ベーコンの刑事役は、決して感情をあらわにする感じではないのですが、ただ淡々としているわけではなく、非常に味わい深いです。

終盤で妻と電話で話すシーンなんかは涙腺を刺激されます。

ティム・ロビンスの、影があり情緒不安定な演技は見事ですね。

ぶれている感じがうまいです。

脇役たちも、全ていい味が出ていて、作品を盛り立てます。

作品の時間は長めですが、飽きずに見られました。

そして、最後の真犯人も自分は全く見当がつきませんでした。

ラストのシーンは、見ている側の感じ方や解釈が分かれるようにも取れます。

見終わって、後味が悪いという意見が多いようですが、決してそんなことはないと思いました。

ただの正義や悪といった安易な話にはしていません。

しかし、その悪を野放しにして終わりというラストでもありません。

最後にケビン・ベーコンがショーン・ペンに対して行う仕草の意味・・・。

映画はこれで終わりですが、この先を自分でポジティブに想像することも出来ます。

安易に話を進めていくより、リアリティを追求した結果だと思います。

自分の願望や正義感というものが届かないこともあるという現実。

そして、それは起こるべくして起こったわけではなく、物語が展開していく上の紙一重のすれ違いで起こってしまった悲劇・・・。

善悪のはっきりした終わり方の映画がある一方で、こういうグレーな要素の入っている終わり方の映画は貴重な気がします。

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