Cinema Soul

~面白い映画を追い求めてひたすら感想を書いていく~

127時間

      2017/06/03

見どころ!→生きるために青年が選んだ決断にあなたは耐えられるか?

監督-ダニー・ボイル 2010年 94分

出演-ジェームズ・フランコ、ケイト・マーラ、他

27歳の青年アーロンは週末の仕事終わり、ユタ州の国立公園に出かける準備を始める。

妹から連絡してほしいという電話に返事もせずに、明日の楽しみに向けての準備。

早速自転車を車に積み公園に向かう。

公園といっても、ロッククライミングやトレッキングもできる、グランドキャニオンの様な岩場である。

そこでの一人でのロッククライミングは彼にとって日常を忘れられる楽しみであり、音楽をかけ、心躍りながら車を走らせる。

途中で車の中で眠り、翌朝マウンテンバイクにまたがり目的地へ。

一人ビデオを片手に撮影しながら、自分の時間を満喫するアーロン。

途中、道に迷った若い女性二人に出会い、道を教え、ついでに天然のプールまで案内してやる。

ここはアーロンの庭も同様。

別れ際に明日のパーティーに誘われ快諾し、二人と別れる。

アーロンは再び目的地を目指して歩き始める。

やはり楽しい、そんな感触を確かめながら足が弾むアーロンに、災難がふりかかる。

踏んだ岩が崩れ足を滑らし、岩と岩の狭い溝に落ちてしまう。

そのとき落ちてきた大きな岩が、アーロンの右腕を上から挟み、身動きが取れなくなってしまう。

自分の体重の何倍もあり、押しても引いても動くことのない巨石。

最初は軽い気持ちで考えていたが、自分の置かれている酷い状況に青ざめ、しだいに追い詰められていく。

大声で呼んでも、ナイフで岩を削っても、何も変わらない、水もなくなってしまう。

やがて少しづつ体も衰弱し、幻覚を見るまでになる。

そんな自分をビデオで録画し、取ったビデオを見返したりしている。

頭を駆け巡る自分の今までの行動、人生・・・

今の状況をすべて受け入れ、このままではダメだと、憔悴しきったアーロンはある決断をする。

アーロンは生きて帰れるのか?

アーロンが下した決断とは?

非常なシンプルな設定ですが、主人公の思いや生き様が凝縮されていて、飽きずに見られました。

前半でとても楽しそうに一人の時間を満喫するアーロンにかわいげがあり、見ているこっちも楽しくなります。

自分を楽しくさせるのは人に依存するのではなく、自分で見つけるという。

アーロンは決して悪い人間ではなく、ましてや社会に害があるような人間ではありません。

それでも、こんなアクシデントに直面すると、自分が今まで気にしなかったささいなミスや、自分の人生を振り返らずにはいられない。

ああすれば助かった、から始まって、恋人と別れたのは自分が悪かったからだと頭を巡る。

人は誰しも問題を先送りにするが、アーロンにはそれを今考える機会が与えられている。

そしてアーロンの取った行動・・・とても生々しい。

見ているこっちが頭をかきむしりたくなる感じ。

痛い痛い痛い!のマックスです。

映画祭の上映では、失神した人もいるらしいです。

しかし、このシーンをフィーチャーしているわけではなく、今までの流れがある結果としてここにたどり着くので、痛々しいのが苦手な方もなんとか見れるのかなとは思います。

失うものもあるが、127時間でアーロンは成長する。

アーロンは良くも悪くも突出したものがある人間ではなく、今時の良い青年、という感じの主人公ですが、リアルなドキュメンタリー風で迫ってくるものがあり、楽しめました。

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