見どころ→体をほとんど動かさないデンゼルの名演技。
監督-フィリップ・ノイス 1999年 118分
出演-アンジェリーナ・ジョリー、デンゼル・ワシントン、クィーン・ラティファ、他
あらすじ
捜査中の事故で、首から上と左手の指一本しか動かせなくなった天才捜査官が、助手の新米女性捜査官を誘導しながら連続猟奇殺人の真犯人に迫っていく。
感想
クライマックスの真相も予想できなかった。
デンゼル・ワシントンの知的な演技が光る。
女性との恋愛のようなシーンもあるが、べたべたするようなシーンもなく、さわやかだ。
体がほとんど動かないという設定も、デンゼルは見事に演じている。
存在感がありあまっている。
主人公のリンカーンは、あまり体力が続かないが、無理をして捜査を続け、冷や汗が出て顔が苦痛にゆがんでいく。
犯人に殺されそうになっても、自分の体が動かないことを逆に利用して、犯人に攻撃を加えるところも面白い。
決してあきらめずに戦っていく強い内面もあるが、自分はこのまま生きていてもしょうがないから楽になりたい、というナイーブな気持ちも合わせている。
そんな主人公にデンゼルはとてもマッチしていると感じた。
アンジェリーナ・ジョリーも良い。
サスペンスだが、人間的な内面も重厚に描かれている。
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